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フランス・メディアにスケープゴートされた酒井と長友。評価を上げるために必要なのは…【現地発】

カテゴリ:海外日本人

結城麻里

2021年01月02日

長友がモデルにすべきは、かつてマルセイユで活躍した小兵MF

現在はオリンピアコスでプレーするヴァルビュエナ。(C)Getty Images

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 この点では、ポジションも役割も全く違ったものの、かつてマルセイユで活躍したMFマテュー・ヴァルビュエナを研究するといいかもしれない。

 167センチと背が小さくてバカにされながらも、俊敏さとテクニックを最大限に活かし、大男たちの壁の間をスルスルと抜け、ヘッドの競り合いさえ制する場面が何度もあった。小柄を逆手にとって、俊敏さとテクニックとマリス(狡猾さ)と闘魂で戦った。長友にも、まだまだ活路が見出せるのではないだろうか。

 最後にこんな言葉を紹介したい。当時、中田浩二を見ていたあるマルセイユ狂が、「よく見られようとしすぎているのがわかる。それをやめた方がいい」と言っていた。「よく見られたい」「変な目で見られたくない」というのは日本人によくある傾向だ。対面を気にさせる日本の教育のせいでもあるだろう。だがフランスでは、「自分のことを考えている」と見抜かれてしまうのだ。

 意外かもしれないが、私利私欲や過去の栄光を忘れ、無我となって、クラブとサポーターのために「魂」を入れること――。これがフランスで成功する秘訣である。

 2021年初試合は1月6日。「80年代イタリアのカテナッチョとディエゴ・シメオネのアトレティコ・マドリーが合体したような今のマルセイユ」(ナビル・ジェリット記者)で戦うのは、ディフェンダー冥利に尽きるとも言える。2人のサムライの新たな挑戦も、ここから始まるのだ。

取材・文●結城麻里
Text by Marie YUUKI
 
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