中心選手も戦術で納得させる
何回か言っているけど、僕個人の考えは、昨シーズンのマジョルカから今シーズンのビジャレアルだと一気に二段階はレベルが上がっている。個人的には、今シーズンはリーガ中位クラスのチームに移籍するのが順当だと思っていたから。例えば、グラナダやレバンテくらいのクラブがベストだったように感じる。ヨーロッパリーグ(EL)とリーグ戦を安定して戦えるグラナダ、リーグ中心にトレーニングができるレバンテのような環境で一つずつ成長していくのが良かったのかなって。
でも、彼はそのステージをすっ飛ばしてチャンピオンズ・リーグ(CL)争いをするチーム、ELでもベスト4以上の争いをするようなチームを選んだ。だから、自分が中心となる環境にたどり着くには時間がかかる。今シーズンは「自分が中心になって呼吸をする」という考えではなく、「自分が入ることによって新しい呼吸=会話を生み出す」ことを示すことができれば十分だと思う。
いわゆるチームの王様たちをどう輝かすことができるのかを証明できるようになれたらそれでいい。彼らと一緒に違いをもたらすことができればすばらしい結果。個人的には、久保にとってそういうシーズンになるのかなと感じている。
基本的にエメリは中心選手と心中するスタンスをとっている監督。サッカーの内容はその選手たちを中心に形作られるものだから、彼のチーム作りは自分が中心だと決めた選手たちの呼吸をスムーズにしてあげる、会話が滞ることなく気持ちよくできるというやり方。
もちろん大枠としてベースとなる考え方はあるけど、誰をどこに置き、誰と組み合わせるといいのかがウナイ・エメリにとっての戦術の肝になる。その選手たちが速攻を選ぶならそれがスタイルになるし、ポジショナルプレーを選ぶならそれがスタイルになっていく。所属する選手たちに合わない色を出そうとはしない。彼らが最大限に生きる中で、今日の対戦相手はこうしようという戦術を選手にもたらす。
でも、彼はそのステージをすっ飛ばしてチャンピオンズ・リーグ(CL)争いをするチーム、ELでもベスト4以上の争いをするようなチームを選んだ。だから、自分が中心となる環境にたどり着くには時間がかかる。今シーズンは「自分が中心になって呼吸をする」という考えではなく、「自分が入ることによって新しい呼吸=会話を生み出す」ことを示すことができれば十分だと思う。
いわゆるチームの王様たちをどう輝かすことができるのかを証明できるようになれたらそれでいい。彼らと一緒に違いをもたらすことができればすばらしい結果。個人的には、久保にとってそういうシーズンになるのかなと感じている。
基本的にエメリは中心選手と心中するスタンスをとっている監督。サッカーの内容はその選手たちを中心に形作られるものだから、彼のチーム作りは自分が中心だと決めた選手たちの呼吸をスムーズにしてあげる、会話が滞ることなく気持ちよくできるというやり方。
もちろん大枠としてベースとなる考え方はあるけど、誰をどこに置き、誰と組み合わせるといいのかがウナイ・エメリにとっての戦術の肝になる。その選手たちが速攻を選ぶならそれがスタイルになるし、ポジショナルプレーを選ぶならそれがスタイルになっていく。所属する選手たちに合わない色を出そうとはしない。彼らが最大限に生きる中で、今日の対戦相手はこうしようという戦術を選手にもたらす。
エメリはパリSG、アーセナルというビッグクラブではあまりうまくいかなかった。僕なりにその原因を考えたけど、戦術ってある意味で監督の押しつけだから、選手の個性を生かせない部分がある。
自分のやりたいことをどれだけ押し付けるか。
セットアップだけであとは選手に任せるか。
ビッグクラブでいえば、リーグ戦は後者でいいけど、CLでは前者の緻密さも必要になる。パリSG時代にバルサに大逆転負けを喫したときもファーストレグで勝っていたからセカンドレグでは必要以上に攻撃的になる必要がなかった。その点で出場させた選手=戦術が中途半端な戦術構築になってしまい、この試合がキッカケで戦術にケチが付き始めた。
このビジャレアルでも、そういう部分が問われる場面に出くわすことも少なからずある。中心選手たちがチームを勝たせるために出してくるエゴもパリSG、アーセナル時代よりは少ないはずだけど、だからこそ今シーズンはEL、リーグの結果に監督としての再評価がある。
自分のやりたいことをどれだけ押し付けるか。
セットアップだけであとは選手に任せるか。
ビッグクラブでいえば、リーグ戦は後者でいいけど、CLでは前者の緻密さも必要になる。パリSG時代にバルサに大逆転負けを喫したときもファーストレグで勝っていたからセカンドレグでは必要以上に攻撃的になる必要がなかった。その点で出場させた選手=戦術が中途半端な戦術構築になってしまい、この試合がキッカケで戦術にケチが付き始めた。
このビジャレアルでも、そういう部分が問われる場面に出くわすことも少なからずある。中心選手たちがチームを勝たせるために出してくるエゴもパリSG、アーセナル時代よりは少ないはずだけど、だからこそ今シーズンはEL、リーグの結果に監督としての再評価がある。