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「ステップアップの時を迎えている」――リバプールの地元紙番記者は南野拓実の“激動の12か月”をどう見た?【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

サッカーダイジェストWeb編集部

2020年12月30日

代表戦から帰ってキレを取り戻し――

アーセナルなど強敵との試合を重ね、南野は着実に力を伸ばしている。 (C) Getty Images

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 日本代表としてインターナショナルウイークを終え、自信を取り戻してリバプールへ帰った南野は再びキレを戻したように映った。そして、11月28日のブライトン戦で、チームにやってきてから3度目となるプレミアリーグでのスタメン入りを果たす。ただ、本職ではない中盤での起用で、本領発揮からは程遠く、チームも格下相手に1-1で引き分けるのがやっとだった。

 その後、しばらく中盤での抜擢が続いた南野だったが、今月19日のクリスタル・パレス戦でようやく真価を発揮した。サラーの温存によって回ってきたFWでの先発出場の機会で、開始3分に敵エリア内でボールを受けると「気持ちで打った」という右足を振り抜いて、プレミアリーグでの初ゴールを決めたのである。

 試合後の記者会見で指揮官は「タキをもっと起用したい」と上機嫌に話した。
 
「我々のプレースタイルでは、中盤でオフェンシブなスキルが必要となる。ということは、タキはそこでプレーできることを意味する。あの位置で何試合かプレーして悪くはなかった。だがそれ以上に、トレーニング場でのタキは非常にシャープで常に好調を維持している。

 素晴らしいプレーをして見せたし、良いフィニッシュで初得点も決めた。好調な彼を使わない手はない。試合後のロッカールームでタキと顔を合わせたけど、その顔から笑顔を拭い落とすことはできないくらい喜んでいたよ」

 7-0とチームが大勝した結果、そのゴールの価値は少し薄れてしまったようにも感じたが、本人にとってはとてつもなく重要な1点で、通過点となったのは確かだ。当然、南野自身は満足していないだろう。

 移籍から1年が過ぎ、南野は次の成長過程へとステップアップする時を迎えている。リーグ連覇も懸かってくる後半戦は、あの特大のスマイルを何度見せてくれるのか。活躍のための舞台は整った。

Text By Ian Doyle(『Liverpool Echo』紙のチーフ記者)
Translation by Kozo Matsuzawa
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