「寄せさせて剥がす」を繰り返していた司令塔バネガが退団
中盤には、昨シーズンにエイバルから獲得したジョルダンと、バネガを配置することによってサリーダ・デ・バロン(直訳は「ボールの出口」。ビルドアップに似た言葉で、攻撃の始まりを表わすスペイン特有の表現)を引力としてボール、相手を引き付け、効果的にやってくれていた。
どういう状態でボールを持ち出すか。どの状態でも数的優位な状態を作り出すために一枚多く確保し、自陣ではノンプレッシャーでボールを前に運び出したいけど、現代サッカーは高い位置でプレッシャーをかけ、ボールを奪ってショートカウンタ―を仕掛けることがベストで、それが一つの手段となっている。
後ろを恐れず、前から守備をハメ込みに来るチームが増えているなか、バネガを置いておくことで、彼は引力として自分にプレスを集めることで優位にゲームを進められることを楽しんでいるタイプ。ビジャレアルのパレホも同じ。ボールが集まって、人が集まってくるからそれを利用してどんどん人を剥がしながらプレーを進めていく。「寄せさせて剥がす」を繰り返すんだ。
どういう状態でボールを持ち出すか。どの状態でも数的優位な状態を作り出すために一枚多く確保し、自陣ではノンプレッシャーでボールを前に運び出したいけど、現代サッカーは高い位置でプレッシャーをかけ、ボールを奪ってショートカウンタ―を仕掛けることがベストで、それが一つの手段となっている。
後ろを恐れず、前から守備をハメ込みに来るチームが増えているなか、バネガを置いておくことで、彼は引力として自分にプレスを集めることで優位にゲームを進められることを楽しんでいるタイプ。ビジャレアルのパレホも同じ。ボールが集まって、人が集まってくるからそれを利用してどんどん人を剥がしながらプレーを進めていく。「寄せさせて剥がす」を繰り返すんだ。
昨シーズンのセビージャは、バネガを中心にゲームをコントロールをしていた。
フェルナンドというピボ(アンカー)の選手もすばらしく、最終ラインのジエゴ・カルロスとクンデを含めて、いつも「こんなにいい選手がまだいるんだ」と思う選手をセビージャは見事に発掘してくる。彼らを監督のロペテギがうまく適応させて、今シーズンからバネガがいなくなって空いた穴をうまく補完性を考えながら他の選手で埋め合わせしている。
勘違いをしてはいけないのは、バネガはパサーだけに収まっていないこと。日本で普通パサーと呼ばれる選手はボールを奪うのが下手だったりする。でも、バネガは本当にうまい。自分が勝負できる勝率の高い1対1の状況に持って行くことができる。
「ここは奪える」と思った守備では100%に近い確率で勝つことができる。
その代わりに相手と入れ替わったりしそうになってファウルをしてしまったりするけど、「行く」という判断そのものに間違いはない。自分の特徴をよく知っている選手だから行けないときは行かない。こんなシーンを目にすると組織にハマらない、勝手に行くという見方をされるかもしれないけど、それだけを守って苦手な方向での「守備に力を使わせてしまう」と得意な部分が出せない。
スペインの選手が上手なところはその差し引き。
バネガの守備はこれで構わないと周囲が思っている。バネガはインターセプト率、ボール奪取率が高い。その代わりに入れ替わられることもある。自分がイケると思った場面では100%の力で潰しに行くし、フィジカル、強さが関係のない部分が非常に長けている。ボールを持っているところもそうだけど、ボールを持っていないところにも注目すべきところ。
今シーズンはバネガが移籍し、バルサからラキティッチが加入してその役割を担い、レガネスで活躍したオスカル・ロドリゲスも少し役割は違うけど、おもしろい魅力がある新戦力だ。
フェルナンドというピボ(アンカー)の選手もすばらしく、最終ラインのジエゴ・カルロスとクンデを含めて、いつも「こんなにいい選手がまだいるんだ」と思う選手をセビージャは見事に発掘してくる。彼らを監督のロペテギがうまく適応させて、今シーズンからバネガがいなくなって空いた穴をうまく補完性を考えながら他の選手で埋め合わせしている。
勘違いをしてはいけないのは、バネガはパサーだけに収まっていないこと。日本で普通パサーと呼ばれる選手はボールを奪うのが下手だったりする。でも、バネガは本当にうまい。自分が勝負できる勝率の高い1対1の状況に持って行くことができる。
「ここは奪える」と思った守備では100%に近い確率で勝つことができる。
その代わりに相手と入れ替わったりしそうになってファウルをしてしまったりするけど、「行く」という判断そのものに間違いはない。自分の特徴をよく知っている選手だから行けないときは行かない。こんなシーンを目にすると組織にハマらない、勝手に行くという見方をされるかもしれないけど、それだけを守って苦手な方向での「守備に力を使わせてしまう」と得意な部分が出せない。
スペインの選手が上手なところはその差し引き。
バネガの守備はこれで構わないと周囲が思っている。バネガはインターセプト率、ボール奪取率が高い。その代わりに入れ替わられることもある。自分がイケると思った場面では100%の力で潰しに行くし、フィジカル、強さが関係のない部分が非常に長けている。ボールを持っているところもそうだけど、ボールを持っていないところにも注目すべきところ。
今シーズンはバネガが移籍し、バルサからラキティッチが加入してその役割を担い、レガネスで活躍したオスカル・ロドリゲスも少し役割は違うけど、おもしろい魅力がある新戦力だ。