主力の長谷川唯も力強さを増した印象
一方で「『ドーン!』という大きいクロスが減ってきて、ペナルティエリアの中に受け手がうまく侵入してきて、速く、低いクロスでの攻撃が増えていると思います。高さよりもそこへのポジショニングの準備などをしっかりしていかないと、追いつかなくなってきている」と最近の傾向へ対応を図る。若いころから期待されてきた大器も、このチームでは、中堅からベテランの域に差し掛かっている。そのスケールで新たな力を加えたい。
挑戦者を迎え撃つ2019女子ワールドカップ主力組も、状況のリセットに動じてはいない。オランダ戦で、大会のベストゴール候補にも選出された得点を記した長谷川唯は、遠目には線が細く映る身体も、フィジカル強化に取り組み、力強さを増した。実際、サイズが大きい選手との競り合いでも、余裕残しの印象を受ける。
「女子ワールドカップという大きな舞台で、怪我が重なってしまい、思うようにプレーが出来なかったというか、練習も含めてプレーする時間が短かった」と長谷川。その悔しさから、大会後は、身体作り、パワーアップするための筋力トレーニングにも、これまで以上に力を入れてきた。その結果、今季のなでしこリーグを戦う中でも「徐々に、プレーや動きのところで成果が出てきているのかな」と手応えを感じている。
挑戦者を迎え撃つ2019女子ワールドカップ主力組も、状況のリセットに動じてはいない。オランダ戦で、大会のベストゴール候補にも選出された得点を記した長谷川唯は、遠目には線が細く映る身体も、フィジカル強化に取り組み、力強さを増した。実際、サイズが大きい選手との競り合いでも、余裕残しの印象を受ける。
「女子ワールドカップという大きな舞台で、怪我が重なってしまい、思うようにプレーが出来なかったというか、練習も含めてプレーする時間が短かった」と長谷川。その悔しさから、大会後は、身体作り、パワーアップするための筋力トレーニングにも、これまで以上に力を入れてきた。その結果、今季のなでしこリーグを戦う中でも「徐々に、プレーや動きのところで成果が出てきているのかな」と手応えを感じている。
さらに、昨年の女子ワールドカップを経験して、なでしこジャパンがさらに先へ進むために必要なものも、イメージしている。
「オランダ戦では良い形もたくさん出て、得点シーンはパスがつながって日本らしい、連係したプレーが見せられたかと思うのですが、そういったシーンが(大会)全体を通して少ないかなという印象がありました。そういうシーンが増えるように(連係をあわせ)、チームとしてのやり方を共有していかなければいけないと思います」(長谷川)。
敵地に乗り込んでの武者修行が多かった、現在のなでしこジャパンだが、このコロナ禍で対外活動はいったんお休み。だが、東京オリンピックの代表枠をめぐる競争は、チーム内での「直接対決」で、いっそう激しさを増すことになりそうだ。
取材・文●西森彰(フリーライター)
「オランダ戦では良い形もたくさん出て、得点シーンはパスがつながって日本らしい、連係したプレーが見せられたかと思うのですが、そういったシーンが(大会)全体を通して少ないかなという印象がありました。そういうシーンが増えるように(連係をあわせ)、チームとしてのやり方を共有していかなければいけないと思います」(長谷川)。
敵地に乗り込んでの武者修行が多かった、現在のなでしこジャパンだが、このコロナ禍で対外活動はいったんお休み。だが、東京オリンピックの代表枠をめぐる競争は、チーム内での「直接対決」で、いっそう激しさを増すことになりそうだ。
取材・文●西森彰(フリーライター)