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浦和L、なでしこリーグ首位独走の秘訣は? 指揮官が植え付けた「考える習慣」が生み出した力

カテゴリ:高校・ユース・その他

佐藤亮太

2020年10月19日

指揮を執るのは読売クラブでプレーした森栄次監督。掲げるコンセプトとは?

浦和Lは現在勝点34で堂々の首位。エースの菅澤優衣香も16ゴールで得点ランク首位に立つ。写真:徳原隆元

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 今年、浦和レッズレディース(以下・浦和L)は強くて面白い。

 リーグ戦11勝1分2敗 勝点「34」。2位のINAC神戸レオネッサに勝点「8」差をつけ、首位を走っている。

 2-1で勝った前節マイナビベガルタ仙台レディース戦。前半は相手にボールをほぼ渡さない圧巻の出来だった。

 長短のパスを織り交ぜたポゼッションサッカーをベースにイレブンは状況を見ながら、右サイドが左に。ボランチが前線に。FWが中盤にと前後左右と流動的にポジションチェンジを繰り返した。

 かといって組織に隙を生じさせることなく、良い距離感と絶妙なポジショニングで攻守の秩序を保った。

 またボールを奪われても数人で囲んで奪い返すと素早く攻撃に転じ、思い切りの良い判断からのプレーも光った。スタメン11人、いやベンチメンバーを含めた18人しか分からない世界がそこにあった。

 古巣相手に1ゴール・1アシストのDF佐々木繭は「個々の力があって、そのうえで助け合えているため、チーム力が上がっている」と強さの理由を話す。

 昨年、クラブとして掲げたチームコンセプト。
『個の能力を最大限に発揮する』
『前向き、積極的、情熱的なプレーをすること』
『攻守に切れ目のない、相手を休ませないプレーをすること』

 これらがいまの浦和Lで今季、継続的に表現され、結果につながっている。

 その強くて面白いサッカーを築いたのが就任2年目 森栄次監督だ。指揮官が就任当時、まず選手に伝えたこと。それは「考える」ことだ。

 初陣となった昨季リーグ開幕戦のAC長野パルセイロ・レディース戦後、森監督は「こちらが“こうやりなさいよ”というばかりでなく、選手が考え、瞬間、瞬間に判断するプレーをさせたい。チームとしての道筋はつけるが、選手のアイデアを大事にしたい」と指針を示した。

 現役時代は読売クラブでプレー。引退後、東京ヴェルディのアカデミー、日テレ・メニーナで長年、指導した指揮官らしいアプローチだ。

 考えること――。それは自分自身のプレーを考えることにつながり、その考えをチームメイトに伝え、共有することにつながっていくもの。

 また自身のプレーを考えるキッカケのひとつとしてFW清家貴子を右サイドバックに、DF高橋はなをFWで起用し、思考を促した。
 
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