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【U-20激闘譜】湘南・岩崎悠人が痛感した世界との差。史上初のアジア制覇と5大会ぶりに参戦したU-20W杯で見たもの

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2020年07月19日

ピッチに立って最初に感じた「世界のポテンシャルの高さ」とは?

日本の前線の大黒柱として機能していた小川だったが、2戦目で負傷離脱するアクシデントに見舞われた。写真:滝川敏之

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 次なるターゲットはアジア制覇。準決勝・ベトナム戦は先発10人交代で3-0の勝利を収め、サウジアラビアとの最終決戦を迎えた。だが、この相手は他チームとは比較にならないほどレベルが高かった。「それまでの相手は1・2・3回行けばボールを奪えたけど、サウジは5~6回行かないと奪えない。攻撃陣も個の力に加えて連係面も高かった」と内山監督もコメントした。それでも岩崎らは奮闘し、最終的にPK戦で勝利。日本サッカー史上初の同大会アジア制覇を果たした。

「律がMVPを受賞した時は『お前かい(笑)』って感じでしたけど、尊敬してる選手だし、自分も頑張ろうという気持ちになりました。日本の歴史を変えたことも誇りに感じた。その分、五輪やA代表で活躍しなければいけないという責任感も湧きました」

 語気を強める岩崎が見据えたのはU-20ワールドカップ本番だった。2017年5月の韓国大会までは半年もない。彼自身は京都橘高から京都サンガF.C.入りしてすぐの大会で、環境の変化にも適応しつつ、自身をレベルアップさせなければいけない。それは難しいテーマではあったが、なんとかメンバーに滑り込み、初戦・南アフリカ戦(水原)で先発を勝ち取った。

「ピッチに立って最初に感じたのが世界のポテンシャルの高さ。うまいし、速いし、『これが世界なんや』っていうのをすごく感じました。それまでも海外勢と対戦経験はありましたけど、本気度と迫力、モチベーションが全然違う。全てが想像以上でした」

 相手に気圧された部分が災いしたのか、開始7分に失点したが、後半になって小川、堂安の両エースがゴール。初戦を2-1で白星発進した日本。ところが、第2戦・ウルグアイ戦(水原)で小川が重傷を負うアクシデントが発生。0-2で苦杯を喫し、グループリーグ敗退危機に瀕したのだ。

 ギリギリの状況下で迎えた第3戦のイタリア戦(仁川)。日本は3分と7分に続けて失点。崖っぷちに立たされる。その窮地からチームを救ったのが堂安だった。前半のうちに1点を返し、後半には華麗な4人抜きから同点弾をゲット。終盤は「両者ドロー決着でOK」という無言の申し合わせができ、攻めに行かずにボールを回す異例の展開になったが、最低ノルマの16強入りは果たした。
 
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