「香川がFKを蹴ろうとしたら、クルピが怒ってたらしいんです」
――古巣の神戸戦(第12節)は覚えている?
「覚えてます覚えてます。しかも、解説のために、色々な選手に電話取材をしたので、さらに甦ってきましたね。シーズン序盤は、そんなに良い感じで勝てなかったんですよね。古巣の神戸戦やし、なおかつ真司がドルトムントに旅立つ試合やった。みんな、真司のためにも絶対勝たなあかんという気持ちで臨みましたね」
――播戸さんは途中出場が多かった中で、この試合はスタメンでした。
「アドリアーノが怪我か出場停止で僕にチャンスが回ってきたんです。セレッソで初スタメンの試合だったと思います。『ここで点決めないと、ここからもうチャンスはないぞ』と意気込んで臨んだ試合でした」
――0-1で迎えた前半アディショナルタイムに、右サイドからのクロスに飛び込んで同点ゴール。得意の形でしたね。
「そうですね。高橋大輔からのクロスでした。彼とはなかなか試合で合わなくて、練習で『ここに出してくれたら、絶対に決めるから』とずっと言ってたんですよ。昨日も話したんですけど、『やっとバンさんが言う所に出せて、決めてくれて嬉しかった』と言ってましたね」
「覚えてます覚えてます。しかも、解説のために、色々な選手に電話取材をしたので、さらに甦ってきましたね。シーズン序盤は、そんなに良い感じで勝てなかったんですよね。古巣の神戸戦やし、なおかつ真司がドルトムントに旅立つ試合やった。みんな、真司のためにも絶対勝たなあかんという気持ちで臨みましたね」
――播戸さんは途中出場が多かった中で、この試合はスタメンでした。
「アドリアーノが怪我か出場停止で僕にチャンスが回ってきたんです。セレッソで初スタメンの試合だったと思います。『ここで点決めないと、ここからもうチャンスはないぞ』と意気込んで臨んだ試合でした」
――0-1で迎えた前半アディショナルタイムに、右サイドからのクロスに飛び込んで同点ゴール。得意の形でしたね。
「そうですね。高橋大輔からのクロスでした。彼とはなかなか試合で合わなくて、練習で『ここに出してくれたら、絶対に決めるから』とずっと言ってたんですよ。昨日も話したんですけど、『やっとバンさんが言う所に出せて、決めてくれて嬉しかった』と言ってましたね」
――その直後に香川選手が直接フリーキックを決めました。
「練習でもあいつがフリーキックを蹴るのを見たことなかったんですよ。『え、真司が蹴るの?」と誰もが思ってました。いつもは基本的にマルチネスが蹴っていたんですが、この試合はいなかったんです。この時の出場メンバーでいえば、左サイドバックの尾亦(弘友希)が蹴るはずだったんですよ。フリーキックが上手かったので。
なのに、ようわからんけど真司がボールをセットしてると。ベンチでクルピが怒ってたらしいいんですよ。『何してんの』『誰が香川に蹴れと言うたんや』『最後の試合やからって王様気取りか』『もし外してたら交代だ』と。だから、もしあのフリーキックを外してたら、真司はハーフタイムに交代させられてたんですよ。
でもそれを決めるわけですよ、あいつは。“持ってるな”とみんな思いましたよ。俺が1点目決めたけど、結局は真司に持っていかれたなと。やっぱり持ってるやつはこうやって成長していくんだなと。その後、ドルトムントに行って、日本代表の10番を背負う選手になっていくわけじゃないですか」
「練習でもあいつがフリーキックを蹴るのを見たことなかったんですよ。『え、真司が蹴るの?」と誰もが思ってました。いつもは基本的にマルチネスが蹴っていたんですが、この試合はいなかったんです。この時の出場メンバーでいえば、左サイドバックの尾亦(弘友希)が蹴るはずだったんですよ。フリーキックが上手かったので。
なのに、ようわからんけど真司がボールをセットしてると。ベンチでクルピが怒ってたらしいいんですよ。『何してんの』『誰が香川に蹴れと言うたんや』『最後の試合やからって王様気取りか』『もし外してたら交代だ』と。だから、もしあのフリーキックを外してたら、真司はハーフタイムに交代させられてたんですよ。
でもそれを決めるわけですよ、あいつは。“持ってるな”とみんな思いましたよ。俺が1点目決めたけど、結局は真司に持っていかれたなと。やっぱり持ってるやつはこうやって成長していくんだなと。その後、ドルトムントに行って、日本代表の10番を背負う選手になっていくわけじゃないですか」