マリノスのビデオトレーニングに参加して感じたこと
――3日間はどういう心境で過ごしたのですか?
樺山「最初の1日はサッカーのことを一切考えられませんでした。『この2年間、何をやってきたんやろ』と思いました。もちろん心の中で『ここで落ち込んでいても意味がない』とは理解していたのですが、1回サッカーと離れたくなったんです。発表まで自分なりにハードなトレーニングを課すなどして追い込んでいたので、逆に1回離れて少し休憩しようと思ったんです。
じゃあ何をしようかとなって、1日目はただ時が過ぎて行ったんですが、2日目からやっぱり僕の目標は海外でプレーをすることなので、この時間を活用して英語を勉強しようと思ったんです。中学時代にお世話になった英語の先生に電話をして、そこからリモートで英語のレッスンをしてもらうようになりましたし、海外の映画を字幕で観たりするようになりました。あとは他のスポーツを観るようになりました。もともとバスケと格闘技が好きなので、めっちゃファンのNBAのプレー集を観たり、格闘技を観ました。サッカーのプレー以外のところに意識を向けようとしました。3日間はある意味、ボーッとも出来たし、自分の趣味の時間、将来のための時間に費やすことができました」
――そこからどうやってサッカーに戻って行ったのですか?
樺山「大きかったのが、マリノスの選手、興國のチームメイト、マリノスサポーターなどの周りの存在でした。その3日間でマリノスのビデオトレーニングがあったんです。いつもだったらモチベーション高く臨んでいたのに、この時ばかりはかなり落ちた状態で参加をしたんです。でもマリノスの選手たちを見ていたら、Jリーグがいつ再開するか不透明で、どんどん延期が決まっていく中でも、みんなでモチベーション高く取り組んでいるんです。『こういう苦しい思いをしているのは自分だけじゃないし、むしろ全国の高校生の中でもプロが決まっていて、こうしてプロの選手たちと一緒にトレーニングできて、かなり恵まれているじゃないか』と思いました。
それに『興國の10番として、チームの看板を背負ってやっていかないといけない存在なのに、こんなに落ち込んでいたらカッコ悪いな』とも思ったんです。それに中止の発表があった翌日や2日後に、進路が何も決まっていない選手が練習動画を送っていたんです。それを見て『必死で前を向いている仲間がいるのに、俺が後ろ向きでどうする』と思えたんです。サポーターの人たちや僕らのことを応援してくれる人たちからメッセージで『インターハイは無くなったけど頑張ってください』と届いて、それも励みになりました」
樺山「最初の1日はサッカーのことを一切考えられませんでした。『この2年間、何をやってきたんやろ』と思いました。もちろん心の中で『ここで落ち込んでいても意味がない』とは理解していたのですが、1回サッカーと離れたくなったんです。発表まで自分なりにハードなトレーニングを課すなどして追い込んでいたので、逆に1回離れて少し休憩しようと思ったんです。
じゃあ何をしようかとなって、1日目はただ時が過ぎて行ったんですが、2日目からやっぱり僕の目標は海外でプレーをすることなので、この時間を活用して英語を勉強しようと思ったんです。中学時代にお世話になった英語の先生に電話をして、そこからリモートで英語のレッスンをしてもらうようになりましたし、海外の映画を字幕で観たりするようになりました。あとは他のスポーツを観るようになりました。もともとバスケと格闘技が好きなので、めっちゃファンのNBAのプレー集を観たり、格闘技を観ました。サッカーのプレー以外のところに意識を向けようとしました。3日間はある意味、ボーッとも出来たし、自分の趣味の時間、将来のための時間に費やすことができました」
――そこからどうやってサッカーに戻って行ったのですか?
樺山「大きかったのが、マリノスの選手、興國のチームメイト、マリノスサポーターなどの周りの存在でした。その3日間でマリノスのビデオトレーニングがあったんです。いつもだったらモチベーション高く臨んでいたのに、この時ばかりはかなり落ちた状態で参加をしたんです。でもマリノスの選手たちを見ていたら、Jリーグがいつ再開するか不透明で、どんどん延期が決まっていく中でも、みんなでモチベーション高く取り組んでいるんです。『こういう苦しい思いをしているのは自分だけじゃないし、むしろ全国の高校生の中でもプロが決まっていて、こうしてプロの選手たちと一緒にトレーニングできて、かなり恵まれているじゃないか』と思いました。
それに『興國の10番として、チームの看板を背負ってやっていかないといけない存在なのに、こんなに落ち込んでいたらカッコ悪いな』とも思ったんです。それに中止の発表があった翌日や2日後に、進路が何も決まっていない選手が練習動画を送っていたんです。それを見て『必死で前を向いている仲間がいるのに、俺が後ろ向きでどうする』と思えたんです。サポーターの人たちや僕らのことを応援してくれる人たちからメッセージで『インターハイは無くなったけど頑張ってください』と届いて、それも励みになりました」