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来季マリノス内定の逸材、インターハイ中止に「3日間はショックすぎて…」興國高エース樺山諒乃介をリモート直撃!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2020年05月09日

「僕はまだプロが決まっているからいいけど…」

チームメイトに迷惑をかけた分、インターハイでの上位進出で恩返しをしたかったという樺山。夏の大会は中止という展開に…。写真:安藤隆人

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――インターハイ中止の発表はどうやって聞いたのですか?
樺山「内野監督からのLINEです。『インターハイ中止が発表されたけど、まだ全てが終わったわけじゃないから』という励ましのメッセージはあったのですが、やっぱりみんなショックを受けていました。その発表を受けた後に全体でズームミーティングがあったのですが、いつものズームミーティングはめちゃくちゃうるさくて、みんなが活発にいろんな話をするんですけど、この時はすごく暗かった。

 僕はぶっちゃけそこから3日間くらいはボールも蹴っていないし、毎日行なっていたランニングも行きませんでした。3日間、スポーツに触れるのが嫌でした。それでも『動かないとあかん』と思っていたのですが、『俺、何のためにやるんやろ』と思ってしまう自分がいたのは事実です」

――でも、樺山選手はすでにマリノス入りが内定していて、プロも大学もまだ決まっていない選手に比べると、インターハイがなくなることで進路に影響が出ることはありません。それでもやはり中止は大きなショックだったのですか?
樺山「おっしゃられた通り、僕はプロが決まっているし、いつまでも落ち込んでいられないと思って冷静に考え直してからは、もうショックを引きずることなく前に進めています。でも、さすがに直後の3日間はショックすぎて……」

――インターハイは樺山選手にとってどういう位置付けだったのですか?
樺山「僕はまだプロが決まっているからいいけど、他の選手はインターハイでプロや大学などが決まる、言わば『重要な就職活動の場』じゃないですか。それに僕も今まで国体、代表、マリノスの練習参加など、個人的な理由でチームを空けることが多かったからこそ、インターハイで活躍して全国に出て、さらに上位に行くことで、これまで迷惑をかけたチームメイトに1つの恩返しをできると考えていました。

 インターハイで目立って、僕、田川、平井(いずれも横浜FM内定)、杉浦力斗(金沢内定)以外の進路が決まっていない選手が、それぞれ希望する進路に進んでもらいたかったし、内野監督やスタッフの人たちと全国優勝を目指したかったという2つの思いがありました。なので、それが失われたショックが大きかったんです」
 
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