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「ブッフォンが羨ましい」「本田はアフリカまで行くかもね(笑)」ピッポ・インザーギ独占インタビュー(後編)

カテゴリ:ワールド

パオロ・フォルコリン

2020年05月08日

「ケイスケはまだ34歳だろ?」

ミラン時代に指導した本田の動向もしっかり把握。6月に34歳を迎えるが、「まだまだやれる」と太鼓判を押す。(C)Getty Images

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フォルコリン記者:そのようだね。今回のパンデミックにおいても君たちは、『BE CHAMPION against COVID19』というキャンペーンで寄付を募っている。「君もチームの一員になって、この戦いに勝とう。2006年の世界チャンピオンたちは、この挑戦に勝つために再びピッチに降り立った」というスローガンは、本当に素晴らしい。

インザーギ:難しい状況に陥ったイタリアのために自分たちに何ができるか、みんなで話し合った。それで寄付を呼び掛けて、赤十字に渡すことにしたんだ。多くの国民は私たちの偉業をしっかり覚えていてくれて、気前よく寄付してくれたよ。
フォルコリン記者:さっきブッフォンの話が出たけど、もうひとり不死身の選手がいる。ピッポがミラン監督時代に指導した本田圭佑だ。彼が今どこでプレーしているか知っているかい?

インザーギ:もちろん! ブラジルのリオデジャネイロだろ。ボタフォゴと契約したんだよね。でも、ケイスケはまだ、不死身って呼ばれるほどの年齢じゃない。次の誕生日で34歳だろ? 私もその年齢の頃はまだ十分にプレーできたよ。二度目のチャンピオンズ・リーグ優勝とクラブワールドカップ制覇を果たした2007年が、34歳だったからね。

 それにしてもケイスケは、世界で唯一の記録を成し遂げたらしいね。5大陸(アジア、ヨーロッパ、北中米、オセアニア、南米)のすべてのクラブでゴールを決めたんだろ? まだアフリカだけが足りないけど、ケイスケの性格を考えると、そのうちそれも制覇しに行くかもしれないな(笑)。この記録だけは私も真似したくてもできなかったね。

インタビュー●パオロ・フォルコリン
翻訳●利根川晶子

【インタビュアー】
Paolo FORCOLIN(パオロ・フォルコリン)/ヴェネツィア生まれ。いくつかの新聞や雑誌を経て、1979年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙の記者に。まずは北部エリアを担当し、その後はユベントスの番記者を約30年に渡って務める。デル・ピエロやブッフォン、インザーギなどと親交を深めた。現在はフリーランスとして活躍する。著書にデル・ピエロの伝記、ユーベの近代史を描いた『飛翔』など。
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