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「ブッフォンが羨ましい」「本田はアフリカまで行くかもね(笑)」ピッポ・インザーギ独占インタビュー(後編)

カテゴリ:ワールド

パオロ・フォルコリン

2020年05月08日

「ブッフォンはまだまだ十分に戦えるはずだ」

世界制覇した06年W杯のメンバーは「特別なグループだった」と振り返る。今もチャットで意見交換する間柄だ。(C) Getty Images

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フォルコリン記者:2006年ワールドカップの優勝メンバーの中で、今も唯一現役なのが、ジジ・ブッフォンだ。もう42歳になったけど、来シーズンも現役を続けるようだね。

インザーギ:正直、ちょっと羨ましいね。現役引退を決断する時に私は本当に色々なことを考えて、何日も眠れない夜が続いた。プレーするのが大好きで、ゴールのために生きてきたから、スパイクを脱ぐのはまさに苦渋の選択だった。

 引退は本当に本当に辛かった。今でも、「あともう1年はプレーできたんじゃないか」って自問自答することがある。コンディションは良かったし、カルチャトーレはIDカードに書かれた年齢がすべてじゃない。

 とにかくジジは本当に偉大なキーパーだし、まだまだ十分に戦えるはずだ。自分の状態は、彼自身が一番よく分かっていると思う。誰にだって衰えはくるし、永遠にはピッチに立てないけど、ジジがまだ戦えるって思うならこのまま現役を続けるべきさ。

 私はもう1、2年はいけると思うよ。何よりもジジにはチャンピオンズ・リーグ優勝という悲願が残っているしね。ビッグイヤーを二度も手に入れていた私とは、ちょっと状況が違うのさ。
 
フォルコリン記者:2006年の優勝メンバーでもう1つ興味深いのが、引退後に指導者になった選手の多さだ。

 ピッポ、カンナバーロ(広州恒大)、ネスタ(フロジノーネ=セリエB)、ガットゥーゾ(ナポリ)、オッド(元ペルージャ=セリエB)、グロッソ(元ブレッシャ)、ジラルディーノ(プロ・ヴェルチェッリ=セリエC)、カモラネージ(ターボル・セジャーナ=スロベニア)、バローネ(サッスオーロU-17)、アメーリア(元ヴァステーゼ=セリエD)がすでに監督になっていて、来シーズンからはついにピルロもユベントスB(セリエC)で指揮官キャリアをスタートすると言われている。これは単なる偶然かな?

インザーギ:たしかに多いね。でも、偶然なんかじゃないと思うよ。あのグループは特別な何かを持っていて、だからこそ世界制覇という偉業を成し遂げることができた。現役を退いた後に多くの者が、「若い世代に私たちが持っていたものを伝えたい」と思ったんじゃないかな。

 だからみんな監督になったんだ。実はあの時のメンバーで作られたチャットグループがあってね、よくそこで色んなことを話したり、意見を交換したりするんだ。もちろん馬鹿げた話もね(笑)。私たちは今も、よくまとまったチームなんだ。
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