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香川、岡崎、稲本、中田…イングランドでプレーした歴代日本人選手のリアル評は? 英国人記者に訊く【現地発】

カテゴリ:メガクラブ

松澤浩三

2020年05月05日

“日本贔屓”として知られるヴェンゲルに見出された3人

名将ヴェンゲルが惚れ込んだ宮市だったが、相次ぐ怪我に悩まされ本領発揮とはいかなかった。 (C) Getty Images

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 今年1月の移籍市場で欧州王者リバプールに加入した南野拓実も興味深い存在だ。

 同月5日のFAカップ3回戦での“マージーサイド・ダービー”でデビューを飾り、英国全体がコロナウィルスによるロックダウンになるまで公式戦7試合に出場した。その内訳は、プレミアリーグ3試合、チャンピオンズ・リーグ1試合での途中出場、FAカップでは3試合先発出場となっている。

 アンフィールドで結果を残していけるのか――。現時点で判断を下すのは困難だ。しかし、25歳の日本代表FWは、まだ伸びしろを残し、前線ならどこでも使える器用な選手でもある。移籍市場での失敗が少ないユルゲン・クロップ監督が好むスピードも兼ね備えているだけに、個人的にはリバプールで一花咲かせてくれると思っている。

 特に来シーズンは、サディオ・マネとモハメド・サラーといった攻撃の軸に加えて、アフリカネーションズカップで長期離脱する可能性が高いだけに、南野が重用されるかもしれない。

 元アーセナル監督のアーセン・ヴェンゲルは、Jリーグの名古屋グランパスで指揮を執ったことがあるだけに日本贔屓としても知られるが、日出づる国から有望な若手選手を“青田買い”したのは私の記憶では3度ある。
 
 最初は01年の夏だ。ガンバ大阪から当時21歳でレンタルで加入した稲本潤一が、プレミアリーグ初の日本人選手となった。

 だが、当時のアーセナルは、ユナイテッドとともにリーグタイトルを毎シーズン争う強豪。選手層も厚く、ノースロンドンの雄における稲本のチャンスはリーグカップとチャンピオンズ・リーグの計4試合のみに留まった。

 しかしながら、02年の日韓ワールドカップで活躍してフルアム移籍(レンタル)を勝ち取った稲本は、2シーズンでプレミアリーグだけで41試合に出場し、4ゴールと活躍。その後に移籍したWBAでもチャンスは得ていた。

 残念ながらアーセナル移籍当時に期待されたほどの結果は残せなかったものの、次に挙げる2選手よりは、成功の部類に入るだろう。

 稲本同様にアーセナル挑戦をした宮市亮は、11年の夏から合計5シーズンにわたりクラブに籍を置いたものの、レンタル移籍を繰り返した。ボルトンでは半年間レギュラーを務めたものの、相次ぐ怪我にも泣かされ、アーセナルでプレミアリーグに出場したのは1試合のみだった。

 浅野拓磨に至っては就労ビザが下りずに、アーセナルのシャツを着てピッチに上がる機会さえも訪れなかった。
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