• トップ
  • ニュース一覧
  • 森保ジャパン再検証<ボランチ編>指揮官が絶大な信頼を寄せる柴崎岳。依存度が高まるなか理想の組み合わせは?

森保ジャパン再検証<ボランチ編>指揮官が絶大な信頼を寄せる柴崎岳。依存度が高まるなか理想の組み合わせは?

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2020年04月30日

パスセンス、戦術眼という観点で最も柴崎に近いのは…

E-1選手権では確かなパスワークで中盤を支えた大島。今後、日本代表でさらに存在価値を高めるか。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 とはいえ、2021年にスタート予定の最終予選に向けて、柴崎の代役を用意することも考える必要がある。パスセンスや戦術眼という観点では大島がベストチョイスなのだが、川崎の10番はこれまでも肝心なところで怪我を繰り返し、大舞台を逃してきた。

 昨年11月のベネズエラ戦(吹田)の時も「怪我をしないように気を付けたい」と自虐的にコメントしていたが、大島がフル稼働できる状態なら柴崎に引けを取らないパフォーマンスができるはず。再開後のJリーグを継続して万全な状態で戦うことで、さらなるレベルアップやコンディションの向上を図り、2021年は柴崎との真っ向からのポジション争いに期待したい。

 大島がボランチの軸に加われば、東京五輪世代の成長株・田中碧もスムーズにA代表に入り込めるだろう。田中は「一緒にプレーしていて、すごく巧いなと感じますし、ボールを取られないところはホント際立っています。見えている範囲も広いし、見えているものの質も高いので、学ぶべき部分は多いです」と大島に最大級の敬意を払っており、代表で共演できるようになればお互いに持ち味を出しやすくなる。


 そうやって柴崎抜きの組み合わせも用意することができれば、余裕を持って最終予選を戦い抜けるだろう。遠藤や橋本、山口、井手口といった候補者たちもできる限りの自己研鑽が求められてくる。柴崎と同レベルの存在感を発揮する人間が何人も出てくることが、この先の日本代表にとっては理想的なシナリオだ。

文●元川悦子(フリーライター)

【関連記事】
森保ジャパン再検証<CB編>冨安抜擢は指揮官最大の功績。ロシア組に加え畠中、三浦の成長で選手層は充実
森保ジャパン再検証<SB編>後続の人材は揃うも長友&酒井に突出した存在感。東京世代にも奮起を求めたい
森保ジャパン再検証<GK編>ポスト川島が重要テーマも欧州組の現状は… 一方で20歳新鋭の潜在能力に絶賛の声も
【日本代表 隠れ名勝負】痺れる展開でエースの一発、5万大観衆を熱狂させたカズダンス! そしてドーハへ…
【W杯アジア予選を突破した日】初出場を決めたマレーシアの夜と岡田監督からのお礼の封筒

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ