再開後のアピールは必須。スカウトは「なり振り構わず視察に行く可能性が高い」
こうした状況を踏まえると、高校3年生や大学4年生でプロ入りを目指す選手に求められるのは、言うまでもなく再開後のアピールだ。前述のスカウトは言う。
「今後は自粛中にどういう取り組みをしていたのかを見ますし、再開した後が絶対にチャンス。スカウト陣は限られた時間で選手を見出さなければいけないので、なり振り構わずに視察に行く可能性が高いと思います。そこでアピールができれば、可能性は十分にある」
「今後は自粛中にどういう取り組みをしていたのかを見ますし、再開した後が絶対にチャンス。スカウト陣は限られた時間で選手を見出さなければいけないので、なり振り構わずに視察に行く可能性が高いと思います。そこでアピールができれば、可能性は十分にある」
一生に一度しかない高校や大学の最終学年で、彼らは未曾有の危機に見舞われた。現在はサッカーをやっている場合ではないし、人生を考えれば、サッカー選手になる事が正解とも限らない。しかし、彼らにとっては幼い頃から描いてきた夢を簡単に諦めるわけにはいかないのも事実だ。
与えられた環境でどれだけのアピールができるか。プロへの切符を掴み取ろうとする選手たちの取り組みを、きっとスカウト陣もつぶさに見ていることだろう。
取材・文●松尾祐希(フリーライター)