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【スペシャル対談】「夢はW杯優勝!」前橋育英高が誇るユース世代屈指のタレント 鈴木徳真×渡邊凌磨

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2014年11月11日

「凌磨には得点を期待する。特に大事なところで取ってほしい」(鈴木)

将来の夢はワールドカップで優勝することと渡邊。そのために盟友の鈴木と切磋琢磨に励む日々だ。(C) SOCCER DIGEST

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――インターハイはベスト4に進出しました。
 
鈴木 守備陣も陰ながら頑張ったし、FWも得点を取るという役割がはっきりしていました。ただ、準決勝の大津戦(0-1)は、自分たちのやるべきことをはき違えてしまったからこそ、あのような結果になってしまったと思います。
 
――はき違えたとは?
 
鈴木 やはり、これまでどの試合でも点が取れていたので、自分たちは行けると思ってしまいました。それまではチャレンジ精神を持って戦えていたのに、ベスト4まで来て過信したというか、チャレンジ精神をはき違えてしまったと思います。
 
渡邊 周りからすれば「ベスト4でよくやった」と思うかもしれませんが、僕らは優勝しか考えていなかったので、本当に悔しいですし、監督にも言われましたが、自分が決めていれば勝てていました。
 
――もう残すところ高校生活もあと半年。改めてお互いに思うところはありますか?
 
渡邊 徳真とは真剣な話をすることが多くて。高いところを目指している選手と話すことは自分にとってプラスになりますし、楽しいです。
 
鈴木 サッカーの話もしますが、僕は凌磨がふざけるところも好きです(笑)。凌磨は笑いのツボが浅いので、一回ハマると抜け出せなくなって、ずっと笑い続けてる(笑)。ただ、たまに試合中に凌磨に怒られるのは怖いっす。「パス出せよ、お前!」とか言われるのですが、こっちは出したい気持ちはやまやまなのに、出せない時もあるので。その時は「マジでごめん!」と思っています(笑)。
 
渡邊 逆に徳真はまったく言ってこないんですよ。それは寂しいです。
 
鈴木 だって正論で返されたら、「あ、そうかも」って思っちゃうし。凌磨から返ってくるのは、正論の場合が多いので、「たしかに」って納得してしまうんです。
 
渡邊 いやいや、正直言ってほしいんですよね。徳真は試合中、あんまり大きな声を出さない。でも、ハーフタイムになったらガンガン言ってくる。「だったら、試合中に言えよ!」って思うんです。
 
鈴木 自分の考えたことを大きな声であんまり言いたくないんです。試合中は声が通らないこともあって、何度も同じことを言わなきゃいけなくなるので、無駄なエネルギーを使っている気になるんです。でも、たしかに監督からも注意されますし、ちょっと直していきたいなと。
 
――ふたりの夢はなんでしょう?
 
鈴木 お互いにA代表のユニホームを着て、同じピッチに立ってワールドカップで優勝したいですね。
 
渡邊 それが本当に最大の目標なので、そこに近づくために、プロになることはもちろん、年代別のカテゴリーで段階を踏んで最終的にA代表に入ってワールドカップで優勝できたらいいですね。
 
鈴木 そのためにはどんどんお互いが活躍して、刺激を与えることができれば、いずれは絶対に目指している場所に近づけると思う。お互いをこうして高め合えるような環境にいられることは、本当に幸せだと思います。
 
――いよいよ、最後の選手権を迎えます。どんな気持ちですか?
 
鈴木 最後だからこそ、自分たちの納得するサッカーをやっていきたいです。
 
渡邊 このメンバーでやれるのは、これが最後。悔いが残らないように今までやってきたことをみんなでやって、チームワークを前面に出していきたいです。
 
鈴木 凌磨には得点を期待します。特に大事なところで取ってもらいたい。僕はボランチとして無失点を目指します。
 
渡邊 点は必ず取るので、守備は徳真に任せます! 徳真は攻めたい気持ちもあるのに、我慢して守備に徹してくれて本当に感謝しています。
 
鈴木 最後は笑って終われるように、頑張りたいと思います。
■プロフィール
鈴木徳真(すずき・とくま)/1997年3月12日生まれ、栃木県出身。168センチ・63キロ。FC古河ジュニアユース-前橋育英高。抜群の危機察知能力と配球力で攻守の要となるボランチ。8月のSBSカップでは、U-19日本代表としてプレー。年代的には、東京五輪の主軸として期待される選手だ。
 
渡邊凌磨(わたなべ・りょうま)/1996年10月2日生まれ、埼玉県出身。176センチ・66キロ。クラブレジェンド熊谷-前橋育英高。ゴール前での冷静さが光るストライカーであり、高いキープ力と巧みなパスさばきで攻撃の起点となる。昨年は、鈴木とともにU-17ワールドカップに出場、3得点を挙げた。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
インタビュー写真:徳原隆元
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