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【総体|千葉代表】二強撃破で33年ぶり出場の日体大柏が、市船・流経から学んだものとは何か?

カテゴリ:高校・ユース・その他

平野貴也

2019年06月20日

「信頼関係がない状態で何かを言っても、選手は肝心なときにそこに向かえないと気付きました」

日体大柏を率いる酒井監督。二強の壁に阻まれながら、大一番で勝ち切るには何が必要なのかを学んだという。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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「恥ずかしいですけど、僕はこっち(パスを多用してボールを保持して攻めるスタイル)を見せたくて、プレー面でも『そのボールタッチは、レイソルの方法ではないな』とか言ってきました。(自チームが)そういう風に見られてしまうのではないかということも、プレッシャーでした。でも、それは、僕のエゴでした。(期待に応えるために必要なのは)サッカーの形や内容だけではないと気付きました。一昨年は流経大柏さん、昨年は市立船橋さんに負けて、僕も苦しんだ。その中で(迷いの生まれない)信頼関係がない状態で何かを言っても、選手は肝心なときにそこに向かえないと気付きました。『行くぞ』と言ったら、みんなが本気で動いてくれるということが、最後は大事。付いて行って大丈夫だと思ってくれるかどうか、そっちの方が大事だと思いました」(酒井監督)
 
 今大会、準決勝と決勝では、守備を固めて徹底してカウンターを狙った。練習で磨いているのは、攻撃の選択肢を増やすパスワークだが、選択肢を絞ったことで一極集中の強い力を引き出した。酒井監督にしてみれば、「こういうサッカーをしたいわけじゃないけど、正直に言って、彼らは、こういうサッカーは得意」と理想から現実に歩み寄った選択だが、トーナメント戦での二強撃破が悲願の選手の思惑と合致した。理想を捨てれば勝てるという話ではないし、ポゼッションとカウンターを時と場合によって使い分けていく方針は変わらない。
 
 ただ、学んだのは、そんなことではない。就任3年目、43歳の若い監督は「選手が、僕が想定していなかった力を発揮した。(高校生は)思っている以上に潜在能力が高いということ。初めてこういう経験をして、可能性なんていくらでもあると(本気で)言い続けることができる。今後の指導人生に生かしたい。勇気をもらいました」と話した。
 
 二強撃破で全国切符を得た日体大柏は、指揮官、選手ともに成長途上。全国でも暴れ回るつもりだ。
 
取材・文●平野貴也(フリーライター)
 
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