メッシは「優勝候補とは言えない」
ただし、メッシ自身にとっては、必ずしも悪い要素ばかりではない。昨年のW杯での惨敗から、国民の期待値は低く、重圧は比較的少ないだろう。またこれまではクラブでいいシーズンを送ってから合流することが多かったが、今シーズンのバルセロナはCL(準決勝でリバプールに敗北)とコパ・デル・レイ(決勝でバレンシアに敗戦)で苦渋を味わっている。モチベーションは高いはずだ。
「いつもどおり、王者になるという幻想を抱いるようだけど、アルゼンチン代表は世代交代の途中で、優勝候補とは言えない。このチームの若手とは、ともに過ごした時間は少ない。けれども、合流はスムーズだったよ。大会前の合宿で連携は高まっている」
メッシは周囲の期待を鎮めるようにそう話した。静かな自信が伺えなくもない。最大の宿敵ブラジルはネイマールが離脱しており、そちらも万全ではない。この機会を生かし、母国に93年以来のメジャータイトルをもたらすことができれば、メッシはマラドーナの存在に少しでも近づくことができる。肩を並べるとは言わないまでも。
文●セルヒオ・レビンスキー
翻訳●井川洋一
「いつもどおり、王者になるという幻想を抱いるようだけど、アルゼンチン代表は世代交代の途中で、優勝候補とは言えない。このチームの若手とは、ともに過ごした時間は少ない。けれども、合流はスムーズだったよ。大会前の合宿で連携は高まっている」
メッシは周囲の期待を鎮めるようにそう話した。静かな自信が伺えなくもない。最大の宿敵ブラジルはネイマールが離脱しており、そちらも万全ではない。この機会を生かし、母国に93年以来のメジャータイトルをもたらすことができれば、メッシはマラドーナの存在に少しでも近づくことができる。肩を並べるとは言わないまでも。
文●セルヒオ・レビンスキー
翻訳●井川洋一