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キーマンはリパプールの両SB、トッテナムはケインよりも“快足コンビ”を起用すべし!【英紙エース記者のCL決勝展望】

カテゴリ:メガクラブ

オリバー・ケイ

2019年05月31日

3月の試合がヒントになる可能性も

ケイ記者がキーマンに挙げたロバートソン(左)とアレクサンダー=アーノルド(右)。ともに昨シーズンの決勝も経験している。(C)Getty Images

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 リバプールのカギを握るのは、トレント・アレクサンダー=アーノルドとアンディ・ロバートソンの両SBになるような気がしている。彼らが好調のままに両サイドを制することができれば、間違いなくチャンスは増える。

 またモハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネは相手守備陣の隙を突くのがうまい。得意の前線からのプレスが嵌まれば、トッテナムは苦しくなる。

 ただし、3月のプレミアリーグでの両者の対戦から、トッテナムは勝機を見い出せるかもしれない。前半、中盤に3枚を並べたトッテナムは劣勢を強いられたが、後半に4-4-2に変更して流れを変え、ルーカスが然るべき同点ゴールを決めた。後半アディショナルタイムにトビー・アルデルワイレルドが不運なオウンゴールを献上してしまい、敗れたとはいえ、この試合がヒントになる可能性はある。
 
 ポチェッティーノが試合開始からそのゲームプランを用いるかはわからないし、あるいはまったく別の戦略を立ててくるかもしれない。いずれにせよ、クリスティアン・エリクセンには攻撃時の自由を与えるのは間違いない。

 最大の懸念は、ケインのコンディションにある。イングランド代表の主将は足首の負傷により、プレミアリーグの終盤戦を欠場して療養に努めた。CL決勝には間に合うようだが、個人的には、リバプールの守備陣にとって、ケインのような本格派ストライカーよりも、ルーカスとソン・フンミンのスピードと意外性のあるコンビのほうが嫌なのではないかと思う。

 多くの人はリバプールが悠々と勝利することを予想しているようだが、私はこのイングランド勢対決はもつれると見ている。延長も十分にあり得る。

 いずれにせよ、クロップかポチェッティーノがトロフィーを手にするが、敗者を「負け犬」と呼ぶのはやめてもらいたい。ここまで到達しただけでも、彼らは大きな賞賛に値するのだから。

文●オリバー・ケイ
翻訳●井川洋一

■オリバー・ケイ
著者プロフィール/ 2000年8月から英国の高級紙『ザ・タイムズ』に勤務し、2009年1月にフットボール部門の主筆に昇格。エース記者として、プレミアリーグを幅広くカバーしながらイングランド代表番を務める。ツイッターが好評で、@oliverkaytimesのアカウントでつぶやき中。1975年5月26日生まれ。
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