札幌加入内定の大学No.1ボランチが、即戦力として4年越しの古巣復帰を決めるまで

カテゴリ:Jリーグ

竹中玲央奈

2019年03月25日

刺激を与えたあるA代表の選手

アジアカップでも主軸として活躍を見せた冨安。高嶺が刺激を受けた選手だという。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 彼がここまで高みを目指すなかで、ひとつ大きな転機となる試合があった。それは2017年の天皇杯である。この年、筑波大はJの3チーム(YS横浜、仙台、福岡)を倒してベスト16まで駒を進めたのだが、福岡戦で高嶺の脳裏に焼き付いた選手がいた。
 
「相手は代表の冨安選手でしたけど、(マッチアップして)自分自身まだまだだなと思いました。あれだけ大きくて走れて潰せるボランチは、そうそういないので。もっと技術を磨いていかないとな、と思いました」
 
“代表のレベル”を知ったことで、ここに肩を並べるには大学リーグでは突き抜けなければいけないと強く感じたのだった。そして、前述したように怪我に苦しみながらも自身の価値を高めていき、ファーストステップであるプロ入りを達成した。
 
「コンサで勝負しても、出られると思っています」
 
 随所に強い自信を覗かせるが、それが決して見せかけではないことを高嶺は、この3年間でしっかり証明してきている。
 
 札幌というクラブの象徴的存在にもなり得る可能性を秘めている。来季札幌に加入する大卒ルーキーのひとりは、それほどのポテンシャルを備えた逸材なのだ。
 
取材・文●竹中玲央奈(フリーライター)
 
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