【セルジオ越後の天国と地獄】2試合ともにミス連発。レベルの低さを露呈した日本代表

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年09月18日

アジア大会のノルマは男女ともに優勝だ。

2戦目のイラク戦は1-3で敗北。U-21代表はアジア大会連覇の「ノルマ」を果たせるか。 (C) SOCCER DIGEST

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 韓国の仁川でアジア大会が開幕し、9月14日に男子のサッカーが初戦を迎えた。日本はこの大会にU-21代表を送り込み、クウェートを4-1で下して白星スタートを切った。
 
 前半は慎重に試合に入り、ロングボール主体の攻撃が多かったけど、後半に入ってからは動きがスムーズになり、コンビネーションによる崩しが増えていった。上々の滑り出しと言っていいだろう。
 
 4年前の前回大会では、男女ともに優勝している。つまり、日本はディフェンディング・チャンピオンとして今大会に臨んでいる。だから、女子はもちろん、男子も優勝がノルマだと僕は考えている。男子には「優勝しなければ、リオデジャネイロ・オリンピックに行けない」というぐらいの覚悟を持って戦ってほしい。
 
 ハードルが高すぎる? いやいや、そんなことはない。例えば、柔道で前回大会の金メダリストが今回、銀メダルに終わったら、彼は喜ぶだろうか。間違いなくうなだれるはずだよね。それと同じだ。前回の成績を上回ってこそ、また、前回が優勝なら連覇してこそ、成長したと言えるんだ。だから僕は、当然のように、金メダルを要求したい。
 
 決して不可能ではないはずだ。というのも、前回大会では、Jリーグに出場していない選手たちと大学生でチームが編成されていた。当時、「2軍」と揶揄されたチームには、山口蛍や永井謙佑、鈴木大輔らがいて、チームは勝ち上がるたびに逞しさを増し、初優勝を遂げた。
 その後、彼らはロンドン・オリンピックでベスト4進出に貢献し、山口はブラジル・ワールドカップのメンバーにも選ばれた。
 
 一方、今大会はJリーグの試合に出場している選手たちでチームが構成されている。1クラブ原則1名という制約はあるにせよ、前回の時とは比べものにならないぐらい監督の意向が反映されているんだ。もし優勝を逃せば、言い訳が入り込む余地はない。
 
 だから、監督も選手も責任とプレッシャーを感じながら戦い、しっかりと結果を出さなければならない。この大会で簡単に敗れているようでは、リオへの道のりは厳しいと言わざるを得ないよ。
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