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【戦術解析】好調なゆえにハマった落とし穴…イランには『ストレス耐性』が著しく欠けていた

カテゴリ:日本代表

清水英斗

2019年01月30日

後半開始直後が、「我慢できないイラン」にとってラストチャンスだった

 勢いに乗るべく、イランは50分、中盤的な11番バヒド・アミリに代え、攻撃的な10番カリム・アンサリファルトを準備。3トップがバランス重視から攻撃型になり、ロングボール攻撃に、さらなる脅威が生み出されようとしていた。
 
 ところが、この交代をカルロス・ケイロス監督は止めた。すると56分、南野の死んだふりダッシュからのクロスで、大迫が先制ゴールを挙げることに。結局58分に交代を行なったが、時すでに遅し。イランは我慢できないチームだった。ケイロス監督の言葉を借りるなら、「あの失点でチームは精神的に参ってしまった。その後、ピッチには一つのチームしかいなかった。それが日本だったんだ」ということになる。
 
 なぜ、交代を遅らせたのか。延長戦までを考慮に入れたのか、あるいはこのロングボールに対する日本のリアクションを見定めようとしたのか。その心境はケイロス監督にしかわからない。いずれにせよ、後半開始直後、あの時間帯は「我慢できないイラン」にとってはラストチャンスになった。
 
 ストレス耐性。好調チームの落とし穴。ラストチャンスに賭け切れなかった終幕。結果は乱闘付きの3-0と、若干大味ながら、改めてサッカーの奥深さを感じる試合でもあった。
 
文●清水英斗(サッカーライター)
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