家族への想いも背負う男の夢は?
人生を懸けた厳しい勝負の世界に身を投じ、挑戦し続ける後藤。そんな彼を日本から応援してくれている家族には、感謝の気持ちが尽きない。
「去年、大好きだったお祖母ちゃんが亡くなったんです。いつも『日本でサッカー選手になればいいのに』と言われていたんですが、その度に胸が締めつけられるような思いでした。実は、デビュー戦でゴールを決めた日は、ちょうどお祖母ちゃんの四十九日だったんですよ」
家族への想いを背負う後藤に「将来の夢は?」と聞いた。すると、瞳を輝かせて「リベルタドーレスでプレーすること」と答えてくれた。
今時の若者なら、リオネル・メッシに憧れてチャンピオンズ・リーグ出場を夢に見るのが一般的だろう。だが、マラドーナに憧れた後藤は、南米王者を決する戦いに身を投じることを望んでいる。故郷から遠く離れたアルゼンチンで、歓喜の声に包まれる日、そう、彼をこの地に導いた「La Mano de Dios」の歌詞にあるような瞬間を夢に描きながら――。
「Sembró alegría en el pueblo, regó de gloria este suelo(人々に歓びの種をもたらし、大地に栄光の水を撒いた)」
取材・文●チヅル・デ・ガルシア
「去年、大好きだったお祖母ちゃんが亡くなったんです。いつも『日本でサッカー選手になればいいのに』と言われていたんですが、その度に胸が締めつけられるような思いでした。実は、デビュー戦でゴールを決めた日は、ちょうどお祖母ちゃんの四十九日だったんですよ」
家族への想いを背負う後藤に「将来の夢は?」と聞いた。すると、瞳を輝かせて「リベルタドーレスでプレーすること」と答えてくれた。
今時の若者なら、リオネル・メッシに憧れてチャンピオンズ・リーグ出場を夢に見るのが一般的だろう。だが、マラドーナに憧れた後藤は、南米王者を決する戦いに身を投じることを望んでいる。故郷から遠く離れたアルゼンチンで、歓喜の声に包まれる日、そう、彼をこの地に導いた「La Mano de Dios」の歌詞にあるような瞬間を夢に描きながら――。
「Sembró alegría en el pueblo, regó de gloria este suelo(人々に歓びの種をもたらし、大地に栄光の水を撒いた)」
取材・文●チヅル・デ・ガルシア