[クラシコ]バルセロナ　５－１　レアル・マドリー／10月28日／カンプ・ノウ

【レアル・マドリー 採点・寸評】
チーム　4.5
序盤から全体的に覇気がなく、完全に後手に回った。動きが少なく、ポゼッションもままならず、攻撃に転じた際にも迫力不足。前半に２失点し、後半から３-５-２に形を変えて一度は息を吹き返す。マルセロのゴールで１点を返し、モドリッチのシュートはポストを叩いた。これが入っていれば、試合の行方はわからなくなっていたかもしれないが、以降は相手が新システムに慣れたうえ、布陣変更によって中盤の守備が薄くなったところを突かれ、３失点。順位は９位にまで落ち込んでしまった。

［GK］
25 ティボー・クルトワ ５
失点シーンはどれもノーチャンスか、あるいは相手を褒めるべきものだったが、周囲とのコミュニケーションに問題があったのでは思わせるシーンも。コースを読みながらもPKを決められたときにフラストレーションを示したのは、失点そのものより、チーム全体に向けたものだったように感じられた。

［DF］
４ セルヒオ・ラモス　4.5
らしくないパスミスでピンチを迎えることが何度もあった。後半の途中からは中盤の防波堤がなく、カウンターのたびに危険に晒された。主将として、チームの士気を高めることもできなかった。

５ ラファエル・ヴァランヌ　４（45分OUT）
問題はコンディションなのか、モチベーションなのか、はたまた双方なのか。動きにキレがなく、対応が遅れがちで、ボックス内でスアレスを倒し、VAR後にPKを宣告された。ハーフタイムでの交代は必然だったか。

６　ナチョ　５
開始直後から、対峙するコウチーニョとジョルディ・アルバのコンビネーションに手を焼いた。裏を取られ、相手のドリブルの対応にも粘りがなく、パスミスも散見。守備重視で起用されたはずだが、この日はその価値を示せなかった。

12 マルセロ　６（82分OUT）
暗いムードのチームでひとり気を吐いた。高精度のクロスで味方の決定機を何度か創出し、ウイングバックに入った後半は頻繁に攻撃にも参加。50分には右足で１ゴールを記録した。得点後は仲間を鼓舞するように声を張り上げたが、その後は徐々に勢いを失っていった。
 

［MF］
８ トニ・クロース　5.5
試合全体へ特大の影響力を与えていた昨シーズンまでのパフォーマンスはこの日もなかった。大きな展開がほしいシーンでも短いパスを選択しがちで、創造性が低下している印象。後半はカゼミーロがいなくなった中盤でディフェンスに奮闘した。

10　ルカ・モドリッチ ５
CL３連覇とW杯準優勝で目標を失っているのかもしれない。バーンアウトしたかのような今シーズンの姿はクラシコでも変わらず、彼本来の躍動感はまだ戻っていない。難しいボールを受けてターンするなど、散発的な輝きはあったが、ボールロストが多く、歩いている時間も長かった。

14　カゼミーロ　５
序盤から相手の左サイドを軸とした攻撃に惑わされた。カバーリングに入れず、先制された場面でも戻りきれなかった。後半からは３バックの中央を任され、途中までは無難にプレーしたが、逆襲を受けた際に苦しい対応を迫られた。