「やればやるほど恐ろしい」ベレーザの長谷川唯がINACのライバル岩渕真奈を語る

カテゴリ:高校・ユース・その他

多田哲平(サッカーダイジェスト)

2018年10月18日

「INACには打開力のある選手が多い。特に岩渕選手は…」

長谷川が警戒するのが岩渕。代表でもともにプレーするライバルだ。写真:川本学

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――今季は15節終了時でわずか5失点。堅守が光ります。

「去年も失点はすごく少なかったけど、やり方を変えても安定しているのは自信になります(編集部・注/昨季は全18試合で8失点)。去年は、ボールを取られたら素早く切り替えるハイプレスが基本でした。例えそのまま奪えなくても、ボールを蹴らせて、それを回収する方法です。一方で今年重視しているのが、ポジショニングです。例えば、ひとりDFがかわされてしまった時や、サイドを崩されてからなど、『こういう状況ではこう守る』という、様々な状況に対応するパターンをいくつも教えてもらっています。そのおかげで、守備で焦ることはかなり減りましたね」

――阪口夢穂選手が怪我で離脱しても崩れなかったのは、そういう型を全員が理解していたからでしょうか?

「そうですね、今は誰が出ても同じサッカーができています。昨年までゲームに絡めていなかったサブの選手も、今年は力をつけてきていますから。もちろん去年も練習から頑張っていたんですけど、今年の控え選手は一層、危機感や試合への意気込みが凄いです。レギュラー争いが激しくなっていて、チームの底上げにつながっています」

――植木理子選手、宮澤ひなた選手、宮川麻都選手がU-20代表でも活躍したり、若手も頭角を現わしています。下の世代の突き上げを長谷川選手は、どう感じていますか?

「頼もしいです。もちろん私も負けるつもりはないですけど、やっぱり私だけでなくいろんな選手にとってすごい刺激になるので、若い子の台頭は大歓迎です。もっともっと出てきてほしいですね」
――一方のINACは、リーグ最多得点を誇る攻撃面が特徴。どう見ていますか?

「打開力のある選手が多くて、今年は、昨年までのベレーザのサッカーに似ている印象です。すごく走って裏に抜け出したり、3人目の動きを効果的に使ったり」

――それなら、対策はたてやすいのでは?

「そうですね。昨年まで自分たちがやられて嫌だったことをすればいいわけですから。それに自分たちも昨年よりもレベルがひとつ上に上がっているはずなので、負けられないなと」

――INACは日本代表で長谷川選手とともにプレーする選手も多いです。その意味では、楽しみなのでは?

「楽しみな半面、怖さもありますよ。特に岩渕(真奈)選手は、一緒にやればやるほど恐ろしい選手だなと、その凄さが分かるんです。やらないほうが怖いもの知らずでいられるので良かったかもしれません(笑)。でも、逆に特長を理解しているからこそ、対処法が練れる。右足のシュート、ドリブルをいかに出させないようにするか。チームメイトと共有して、うまくマークできれば、簡単にはやられないはずです」

――代表選手ばかりの、まさに頂上決戦ですね。

「1位、2位の対決でもありますし、ぜひ観戦しに来てほしいです」
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