「STVVの日本人補強は成功したとしか言いようがない」
だが、返ってくる答えは、ポジティブなものばかりだった。
「日本人がオーナーでも、STVVはSTVV」
「サッカーは結果が全て。DMMがオーナーになって、結果が出ている」
「あまりに前のオーナーが酷かったからね…」
そして皆、「DMMにはポジティブなイメージしか無い。彼らはクラブに投資してくれるだろう」と期待の声をあげるのだ。
現在、STVVには冨安健洋、遠藤航、鎌田大地、関根貴大、小池裕太と5人の日本人選手が所属している。
私は、スポーツ用品店でフランクと名乗る店員に「今のクラブは日本人選手が多すぎないか?」と訊いてみた。すると、「いいや」と彼は言った。
「日本人がオーナーでも、STVVはSTVV」
「サッカーは結果が全て。DMMがオーナーになって、結果が出ている」
「あまりに前のオーナーが酷かったからね…」
そして皆、「DMMにはポジティブなイメージしか無い。彼らはクラブに投資してくれるだろう」と期待の声をあげるのだ。
現在、STVVには冨安健洋、遠藤航、鎌田大地、関根貴大、小池裕太と5人の日本人選手が所属している。
私は、スポーツ用品店でフランクと名乗る店員に「今のクラブは日本人選手が多すぎないか?」と訊いてみた。すると、「いいや」と彼は言った。
「サッカーというスポーツはとても国際的なスポーツになった。選手の国籍なんて関係ない。彼らが中国人でも、イタリア人でも、スペイン人でも、いい選手なら俺は応援する。
冨安は19歳で才能のあるCBだ。遠藤はとてもクレバーだよね。鎌田は最近、試合に出始めたばかりなのに3ゴール。日本人選手の補強は、成功したとしか言いようがない。
正直、夏の移籍市場で獲得したシエラレオネ人のFWブヤ、ブラジル人のSBタリソンはハズレ。ミスター・タテイシは、どんな日本人選手ならベルギーで活躍するか、もう分かったはず。これからは、日本人じゃない選手に対する目利きを磨かないといけないと思うよ」
そして、フランクはスタジアムがもっとファンで埋まるようにと願っている。
「(1万4600人収容の)スタイエンに、昔は9000人入っていたんだ。でも、前のオーナーとファンの間で信頼関係が壊れて、観客動員が落ち込んでしまった。
今季は5000人ちょっとでスタートしたけれど、先週は6000人を超える客が集まった。本当に少しずつで構わないから観客が増えて、いずれは昔のスタイエンのような雰囲気が戻って欲しい」
インタビュー中、街の人々と「STVVの成績が上昇中」という話題になると、「スタイエンは“スタイヘン(オランダ語で上昇の意)”ですね!」とダジャレを飛ばした。
すると彼らの人たちは「そう、その通り!」とゲラゲラ笑ってくれた。シント=トロイデンと地元サッカークラブの関係は、予想以上に幸せそうだった。
取材・文●中田徹