これほど“愉快なセレクション”になろうとは
さて、最大の議論を巻き起こしそうで、もっとも面白いのが中盤から前の4人だ。結論から言えば、私はコスタリカ戦のカルテットをそのまま使うべきだと考えている。
右ワイドは堂安律(フローニンヘン)だ。コスタリカ戦以前に、いま欧州で一番勢いがある日本人アタッカーだと見ていたし、積極果敢にチャレンジを繰り返す姿勢は好感が持てる。細かい駆け引きやゴール前での引き出し、加えてスタミナなどが備わってくればもっと凄みを増すだろう。もはや代表のスタメンを張るに足る実力者だ。原口元気(ハノーファー)らとどんな定位置争いを見せてくれるのか、楽しみである。
左サイドの中島翔哉(ポルティモネンセ)も堂安と同様、ノリにノッている。正直私は乾貴士(ベティス)がお気に入りなので悩ましいのだが、コスタリカ戦での中島はチャンスメイクにフィニッシュと数多のプレーに絡み、すでに森保ジャパンの中心的存在となっていた。ただ乾も負けず劣らずの……。難しいジャッジではある。
右ワイドは堂安律(フローニンヘン)だ。コスタリカ戦以前に、いま欧州で一番勢いがある日本人アタッカーだと見ていたし、積極果敢にチャレンジを繰り返す姿勢は好感が持てる。細かい駆け引きやゴール前での引き出し、加えてスタミナなどが備わってくればもっと凄みを増すだろう。もはや代表のスタメンを張るに足る実力者だ。原口元気(ハノーファー)らとどんな定位置争いを見せてくれるのか、楽しみである。
左サイドの中島翔哉(ポルティモネンセ)も堂安と同様、ノリにノッている。正直私は乾貴士(ベティス)がお気に入りなので悩ましいのだが、コスタリカ戦での中島はチャンスメイクにフィニッシュと数多のプレーに絡み、すでに森保ジャパンの中心的存在となっていた。ただ乾も負けず劣らずの……。難しいジャッジではある。
2トップはセカンドトップに南野拓実(ザルツブルク)を、CFに小林悠(川崎フロンターレ)を抜擢しよう。ロシア・ワールドカップの内容を見れば、トップ下に香川真司(ドルトムント)を置き、前方に大迫勇也(ブレーメン)を据えるセットで間違いないのだろう。だが南野は堂安、中島との距離間が絶妙で、あのワンタッチプレーを多用した崩しは惚れ惚れするほどだった。この3人を同時に使うなら、同じようにスピーディーに連動できる小林が最前線の適者と見る。年齢は30歳だが、いまだ進化の途上にあるストライカーだ。
と、言いたい放題で選ばせてもらった。異論反論があって然りで、ファンの間でもアジアカップ本番の来年1月まで、それぞれが“愉快なセレクション”を展開していくのだろう。なんとも楽しい作業ではないか。これほどの選手層の厚さも、過去の日本代表にはなかった代物だ。
私の「理想」も、10月と11月の4試合でガラリと変わるかもしれない。むしろそうあってほしいと願う。新たな発見と発掘を繰り返しながら、もっとワクワクさせてほしいからだ。
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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。
と、言いたい放題で選ばせてもらった。異論反論があって然りで、ファンの間でもアジアカップ本番の来年1月まで、それぞれが“愉快なセレクション”を展開していくのだろう。なんとも楽しい作業ではないか。これほどの選手層の厚さも、過去の日本代表にはなかった代物だ。
私の「理想」も、10月と11月の4試合でガラリと変わるかもしれない。むしろそうあってほしいと願う。新たな発見と発掘を繰り返しながら、もっとワクワクさせてほしいからだ。
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著者プロフィール
マイケル・プラストウ/1959年、英国のサセックス州出身。80年に初来日。91年に英国の老舗サッカー専門誌『ワールドサッカー』の日本担当となり、現在に至る。日本代表やJリーグのみならず、アジアカップやACLも精力的に取材し、アジアを幅広くカバー。常に第一線で活躍してきた名物記者だ。ケンブリッジ大学卒。