【セルジオ越後の天国と地獄】世界で勝つにはメディアも本来の役割を果たせ

カテゴリ:特集

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年07月04日

勝っても負けても変わらない協会の人事では、日本が強くなるわけがない。

失敗しても責任を取らないのでは、真の強化など望めない。協会の体質を責めるべきだ。 (C) SOCCER DIGEST

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 メディアが変わる手始めとして、まずは協会の人事について報じてほしいね。すでに次の監督人事が注目されているようだけど、反省もせずに後任を決めて良いわけがない。反省すべき点は、サッカーの質だけでなく、代表の強化体制にもあるはずだ。今回のグループリーグ敗退の責任は誰にあったのか。現場だけでなく、強化体制を統括するサッカー協会の責任を追求するのも、メディアの仕事なんだ。
 
 さて、では今回の惨敗の責任は誰が取るのだろう。大仁会長が辞任する気配はないし、退任すると言われる原技術委員長も専務理事という立場は変わらない。日本サッカーが衰退しかねない失敗を犯したにもかかわらず、誰も責任を取らないんだ。
 
「成功しようが、失敗しようが、結果は関係ない」という年功序列で人事が決まり、プレッシャーのない人たちが好きなようにやっている。それで日本サッカーが強くなるわけがないよね。一生懸命やれば評価されるけど、失敗すればトップが責任を取るのが普通だ。つまり、日本サッカー協会は、普通の組織ではないんだ。
 
 日本は98年のフランス大会から、5回連続でワールドカップに出場している。初出場から16 年が経ったわけだ。その間、選手たちは実力をつけ、国内のサッカーの知名度も上がってきた。それでも、あらゆる面で世界のトップが遠いのが、今回の結果でハッキリと分かったと思う。
 
 メディアとすれば、検証とか暗い話題を取り上げると売れないかもしれないけど、反省もせずに「Road to RUSSIA」と言って盛り上げていくようなやり方では、同じことを繰り返すだけ。好き勝手やっている協会に、何十億という強化費をドブに捨てさせるようなものだよ。
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