【グループリーグ総括】西野監督は一世一代のギャンブルに勝った。ただ、失ったものも…

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2018年06月29日

11対11で日本は勝っていない

ポーランド戦では存在を消された乾だが、2戦目の同点弾など攻撃センスの高さはチームでも屈指だ。写真:JMPA代表撮影(滝川敏之)

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 初戦で白星を飾り、乾というラッキーボーイが出てきて、スーパーサブの本田もいる。今大会の日本はなにかやってくれそうだ、そんな期待感もポーランド戦の敗戦により萎んだような気がする。

 グループリーグの3試合を振り返れば、10人のコロンビアに勝っただけ。セネガル戦後に長友が「11対11では勝っていない」と言うように、ポーランド戦でも11対11の戦いに敗れているのだ。つまり、真っ向勝負を挑んで勝てるほどの強さが日本にはないのである。だからこそ、勢いは重要だったのだ。
 

 西野監督のツキが試されるのは、ベルギーとの決勝トーナメント1回戦だろう。ポーランド戦で休ませた主力組がベルギーを相手に躍動してアップセットを起こせば、いよいよ西野監督の手腕は本物ということになる。
 
取材・文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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