◇CB
　イングランド、イタリアで、それぞれ守備の象徴のひとりだったテリーとバルザーリ。ともに37歳ということで、さすがに全盛期と比べれば衰えは顕著だが、その経験に裏打ちされたプレーを直接、目の当たりにすることは、若い選手にとっても大きな糧となるとだろう。
 
　テリーはアストン・ビラがプレミアリーグに昇格すれば、契約延長もあり得る。バルザーリにもやはり契約延長の他、ユベントスのフロント入閣の噂もあるという。
 
　ルイゾンはベンフィカの守備の中心であり、異国のチームで不可欠な精神的支柱としても君臨してきた。今シーズンは昨年12月に膝を負傷し、以降はピッチから長く遠ざかったものの、まだ重要な役割を担うことができるはずだ。
 
ジョン・テリー｜37歳・イングランド・アストン・ビラ・100万ユーロ

アンドレア・バルザーリ｜37歳・イタリア・ユベントス・100万ユーロ

ルイゾン｜37歳・ブラジル・ベンフィカ・75万ユーロ
 
 
◇SB
　フランス代表として活躍したエブラ。今シーズンはマルセイユでスタートしたものの、昨年11月にヨーロッパリーグで挑発してきたサポーターにハイキックを食らわせて契約解除となり、２月にウェストハムに拾われた。短期契約が満了を迎えた後の動向は未定である。
 
　一方、バイエルンではキミッヒ、アラバの両SBのバックアッパーをハイレベルにこなし、勝利に繋がる活躍も見せたラフィーニャが、今シーズン限りの退団を望んでいるという。サイドのテクニシャンには欧州のクラブから多くの引く手はあるだろう。それはウルグアイ代表のカセレスも同様だが、ワールドクラスのSBのプレーを直に見たいものだ。
 
マルティン・カセレス｜31歳・ウルグアイ・ラツィオ・300万ユーロ

ラフィーニャ｜32歳・ブラジル・バイエルン・350万ユーロ

パトリス・エブラ｜36歳・フランス・ウェストハム・100万ユーロ
 
 
◇GK
　レアル・マドリーで、スペイン代表であらゆるタイトルを獲得したカシージャス。2015年にポルトに加入したが、近年は退団の噂が頻繁に流れている。現役続行を望む「聖イケル」。欧州でのプレーがファーストチョイスにはなるが……。
 
　一方、現役の引退か続行かの決断を迫られているブッフォン。後者なら当然、ユベントスのゴールを守り続けることが優先されるが、意外にこれを支持しないユベンティーノも多いという。先日はアルゼンチンのボカが勧誘したことが話題となったが、Jクラブもこれにならって、というのはどうだろうか!?
 
イケル・カシージャス｜36歳・スペイン・ポルト・100万ユーロ

ジャンルイジ・ブッフォン｜40歳・イタリア・ユベントス・200万ユーロ

※データ等は全て2018年５月10日現在。１ユーロ＝約130円