2010年の誕生日から4年を経てなお、本田圭佑は「持っている」男なのか?

カテゴリ:日本代表

週刊サッカーダイジェスト編集部

2014年06月13日

前回大会とは明らかに異なる心境で高みを目指す。

ザンビア戦では2得点を叩き出した。コートジボワール戦で再び「持っている」ことを証明してほしい。 (C) SOCCER DIGEST

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 4年前は「持っている」という言葉を吐いた本田。今の彼は、あの時よりもさらに酸いも甘いも味わった、深みのある選手へと変貌を遂げた。そこで、改めて思う。果たして、今の本田も、「持っているのか」と。
 
 コートジボワール戦の3日前。本田が試合前、最後の取材に応じた。そこで飛んだ、この質問。
「今大会も、『持っている』と言えそうですか」
 本田は少し笑みを浮かべながら、話し始めた。
 
「まあ、言えそうですかって、未来のことは誰にも分からないんですけど(笑)。でもその未来のことに対していつも強気で言っているので、もちろん勝ちに行きますし、自分たちのスタイルを貫きますし、そのなかで自分のゴールというものが実現できるのであれば、当然狙いに行きます。
 
 ただ今のチームはね、自分だけではなくて、他の選手も点を取る力がある。その可能性があるので、今は自分の作業(プレー)に集中できている。それはチームへの信頼の証であるとは思うんです。役割と立場は明らかに違うなかで、スタイルも変わってきた。完全に比較はできませんが、自分自身、今大会に挑むにあたって明らかに前回大会とは違う心境で高みを目指している」
 
 前線で孤軍奮闘した2010年の前回大会に比べ、今大会は本田を取り巻く環境がまったく異なっている。自分の意志や哲学を、時間をかけて、丁寧に説明していった結果、周りには多くの信じ合える仲間たちがいる。今大会で本田がその左足で日本を勝利に導いた時、それは周囲の選手たちからのサポートや彼らとの信頼関係が結実した瞬間だと言えるのだろう。
 
 6月13日で28歳を迎えた本田は、再び「持っている」男であると、証明できるだろうか。

構成:サッカーダイジェスト編集部
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