【会見全文|後編】日本協会の任命責任、選手側からの意見。田嶋会長の回答は…

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェストWeb編集部

2018年04月10日

「監督の進退に関しての最終的な意思決定は、会長の専権事項」

——4年前のワールドカップが終わった時に、世界で戦うために上のレベルを知っていることが重要だと話していました。追い込まれた上で西野さんが監督となりましたが、その矛盾と、ポジティブな意味で任せられると思った理由を教えてください

田嶋 ザッケローニ監督が成果を出せなかったという技術委員会での反省では、ワールドカップに出場していなかったというのが理由に上がり、後任がアギーレ氏になり、その後はハリルホジッチ氏になりました。

 おふたりともワールドカップで素晴らしい結果を残されています。それで今はおっしゃった通り、ここは緊急事態になってしまった。最後までハリルホジッチ監督のサポートを続けた西野さんを選んだという形です。

 もちろんスタッフはサポートを惜しまなかったのですが、西野さんには経験値がありました。なので、外部からまったく関係のない人を連れてきて指揮をさせるのはリスクが高いと思い、内部の人を選びました。このロジックを続けていくと、岡田監督以外の日本人監督は代表を指揮出来ないということになってしまいます。そこは我々も考えないといません。
 
——西野監督の契約期間と後任の技術委員長はどなたでしょうか?

田嶋 契約期間はロシア・ワールドカップが終わるまでです。後任の技術委員長は今人選しているところです。今度の木曜日には理事会に出したいと思っています。
——マリ戦とウクライナ戦が終わった後、会長としては気持ちをすでに決めていたのか、法務の問題もありましたが、経緯を改めて教えてください。
 
田嶋 ウクライナ戦の前にいろいろ考えているところはシミュレーションしていましたが、具体的な法務的な手続きについて調べたことはありません。それぐらいハリルホジッチ監督を信頼、サポートしていこうという結論になった訳です。今回マリ戦、ウクライナ戦の後、様々な情報を収集した中で、これは最終的な決断になるかもしれないということで、様々なことをしっかりと分析し始めました。ですから少し時間が掛かったというのが今回の決断に至った経緯です。
 
——監督を決める上で最終的な意思決定はどのようにしましたか。

田嶋 監督の進退に関しての最終的な意思決定は、会長の専権事項だと認識しています。ただ、多くの人に相談しました。よく漏れなかったなっていうぐらい多くの人に相談し、この結論に至ったのも事実です。ただ最終的には会長が決めなければいけないと思っています。このような緊急を要する決断は特にそうだと思っています。
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