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「一般企業ならパワハラ」限界説が囁かれるモウリーニョのマネジメントは時代遅れなのか?

カテゴリ:メガクラブ

松澤浩三

2018年03月31日

12分の演説には評価すべき要素もあったが…。

チェルシー時代にはチームの絶対的な存在として君臨し、ドログバやテリーといった名手たちを育て上げた。 (C) Getty Images

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 前述の12分間の演説は、『Sky Sports』の解説者で元リバプールMFのダニー・マーフィーが「重要な指摘をした」と話したように、自身を擁護するために用意したスタッツも含めて、評価されるべき内容ではあった。
 
 一方でマーフィーは、「わざわざ正当化しようと試みなくていい」とも語っている。
 
「彼が負けてイライラしていたのは明らかで、追い詰められた心境だったのかもしれない。だから、スタッツを用意したのだろうが、ポルト、レアル・マドリー、インテル、チェルシーで彼が作ったチームと残した結果を考えれば、その必要はなかった」
 
「ユナイテッドがホームでセビージャに勝つべきかと聞かれれば、答えはイエスだ。“あの”試合では戦術の選択を誤ったが、監督就任1年目にトロフィーを2つ獲得したユナイテッドの監督は、彼以外にはいない。今シーズンはおそらく2位になり、FAカップも獲るかもしれない。モウリーニョの技量を疑うのは、彼のこれまでの功績をしっかりリサーチをしていない人間だ」
 
 だからこそ、この問題の底深さを感じずにはいられない。

 
 チェルシー時代のモウリーニョは、堅い守備をベースにしながら、前線の両翼にダミアン・ダフとアリエン・ロッベンを、中央にディディエ・ドログバを配した。さらに中盤からはフランク・ランパードとマイケル・エッシェンが頻繁に攻め上がる、ダイナミックなサッカーができていた。
 
 R・マドリーでも、シャビ・アロンソとサミ・ケディラをボランチに並べ、メスト・エジルかルカ・モドリッチをその前に配置し、最前線にはクリスチアーノ・ロナウド、カリム・ベンゼマ、アンヘル・デ・マリアを起用して、より柔軟なスタイルで敵を蹂躙した。
 
 今シーズンも序盤はそうだった。ネマニャ・マティッチが中盤の底に入ったことで、ポグバが躍動し、ヘンリク・ムヒタリアン(現アーセナル)も機能。ルカクやマタ、マルシアルが効果的な動きを見せ、リーグ戦では10月までの7戦で6勝1分。堅守速攻を軸としながら、「守備的だがスタイリッシュ」な往年のモウリーニョ・サッカーが戻ったかに思われた。
 
 指揮官自身にも、近年は失われていた精力的で清々しい表情が戻り、以前のような余裕と自信も見せていたが、10月14日のリバプール戦(プレミア8節/0-0)で、ネガティブなサッカーをして殻に閉じこもって以来、チームは戦術における迷走を始めた。
 
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