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「一般企業ならパワハラ」限界説が囁かれるモウリーニョのマネジメントは時代遅れなのか?

カテゴリ:メガクラブ

松澤浩三

2018年03月31日

「選手を焚きつけるやり方が通用しなくなった」

かつてのような絶対的な信頼関係を気づけていないモウリーニョ。ポグバら若手選手と総突したという噂が絶えない。 (C) Getty Images

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 前述のラジオ番組では、元選手の識者たちからも非難の声が飛び交った。
 
 元アーセナルのストライカー、イアン・ライトが、「もし私が現役選手だったら、モウリーニョが監督のチームではプレーをしたくない」と言えば、同じく論客だった元チェルシーのFWクリス・サットンは、「チェルシー時代にはカリスマ性で満ち溢れていたが、今のモウリーニョは、小さなくだらないことを見つけてはピックアップしている。性格が変わってしまったのが心配だ」と……。
 
 米紙『NewYork Times』で、サッカー部門の主筆を務めるロリー・スミス記者は、現在のモウリーニョとユナイテッドの関係を、以下のように読み取っている。
 
「問題なのは、これまで成功を収めたモウリーニョのテクニックが、今の選手には通用しなくなっていることだ。例えば、公開批判して選手を焚きつけるやり方は、ポルトや第1次政権時代のチェルシー、インテルでは良かったかもしれないが、22歳のショーにはまるで通用していない。違う世代に対しては違う手法が必要だが、それができていない」
 
 
 つまり、求心力が失せた今のモウリーニョの戦術と指導法では、ユナイテッドは強くならない。これこそが、非難の声が集中している理由である。実際、英国のウェブメディアのコメント欄やラジオ番組の意見は、指揮官の解任を願うユナイテッド・ファンの方が、そうでない方よりも明らかに多くなっている。
 
 その一方で、2012年にサー・アレックス・ファーガソンが勇退して以降、ユナイテッドは過渡期に入り、いまだその最中にあることを忘れてはならない。
 
 その中で、モウリーニョは就任1年目の昨シーズン、ヨーロッパリーグとリーグカップの2冠制覇を達成し、今シーズンはファーガソン政権最終年となった2012-13シーズン以来の最高位となる、リーグ2位か3位でフィニッシュする可能性が高い。すでに敗退したとはいえ、CLでも4年ぶりにノックアウトステージに到達。そして先日のブライトン戦に勝利したことで、FAカップ制覇も眼前に迫っている。
 
 2月下旬には、いかにもモウリーニョらしいスタイルで、チェルシーを2-1で破り、今月10日には、モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネの強力3トップを誇るリバプールをほぼ完全に抑え、相手の株を奪うカウンターで2点を奪って勝利した。
 
 このプレミアリーグ2試合でのモウリーニョは、戦術家としていまだに第一人者であること証明する働きを見せた。重要な試合での勝ち方を心得ているモウリーニョは、髄の部分では、以前と変わっていないのである。
 
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