スペインの隆盛は続くか? すぐに勢力分布は変わるのか?
欧州2大カップとなってからは、CL出場チーム数の拡大(24→32)もあって、CLとUEFAカップの価値には大きな格差が生まれてきた。そんななかで、CL決勝での同国対決という事象が、以降にたびたび見られるようになった。
最初は99-2000シーズン。レアル・マドリーとバレンシアのスペイン勢による決勝は大きな注目を集めたが、試合は3-0と一方的なスコアでR・マドリーに軍配が上がった。02-03シーズンはイタリアサッカーの凋落が叫ばれていた最中でのカルチョ決戦となり、ミランがスコアレスからのPK戦でユベントスを下した。
3度目は07-08シーズンのイングランド勢対決。PK戦での記憶に残るジョン・テリーのスリップにより、チェルシーがマンチェスター・ユナイテッドの戴冠を許した。そして、まだ記憶に新しい昨シーズンは、バイエルンとドルトムントが対峙し、ドイツの栄華を感じさせた(試合は2-1でバイエルンの勝利)。
ちなみに、ロナウジーニョ擁するバルセロナがCLを制した05-06シーズン、UEFAカップを制したのは、同じスペイン勢のセビージャである。
さて、長い歴史を振り返ってきたが、今シーズンは完全にスペインの圧勝だった。CLがレアル・マドリー対アトレティコ・マドリーという、史上初の同じ街を本拠地にするチーム同士の「ダービーマッチ」となり、09-10シーズンよりUEFAカップから生まれ変わったヨーロッパリーグではセビージャが最多タイとなる3度目の優勝を飾るなど、欧州カップを独占した。
CL決勝を目前に控えた今、最大の興味は「マドリードのどちらの雄が勝利の雄叫びを上げることになるのか」だろう。14年前の史上初の同国対決に勝利したR・マドリーが、また新たな称号を手にするのか、あるいはA・マドリーが初の欧州制覇を、ダービーというこれ以上ない最高のシチュエーションで成し遂げるのか――。
そしてもうひとつ、前世紀から連綿と続く欧州クラブシーンの歴史という視点で見た場合、今シーズンのスペインの圧倒的隆盛が、来シーズン以降も続くのか、あるいはすぐに新たな勢力が分布図を塗り替えてしまうのか――、という長いスタンスでの興味を、欧州クラブの戦いは提供してくれるのである。
最初は99-2000シーズン。レアル・マドリーとバレンシアのスペイン勢による決勝は大きな注目を集めたが、試合は3-0と一方的なスコアでR・マドリーに軍配が上がった。02-03シーズンはイタリアサッカーの凋落が叫ばれていた最中でのカルチョ決戦となり、ミランがスコアレスからのPK戦でユベントスを下した。
3度目は07-08シーズンのイングランド勢対決。PK戦での記憶に残るジョン・テリーのスリップにより、チェルシーがマンチェスター・ユナイテッドの戴冠を許した。そして、まだ記憶に新しい昨シーズンは、バイエルンとドルトムントが対峙し、ドイツの栄華を感じさせた(試合は2-1でバイエルンの勝利)。
ちなみに、ロナウジーニョ擁するバルセロナがCLを制した05-06シーズン、UEFAカップを制したのは、同じスペイン勢のセビージャである。
さて、長い歴史を振り返ってきたが、今シーズンは完全にスペインの圧勝だった。CLがレアル・マドリー対アトレティコ・マドリーという、史上初の同じ街を本拠地にするチーム同士の「ダービーマッチ」となり、09-10シーズンよりUEFAカップから生まれ変わったヨーロッパリーグではセビージャが最多タイとなる3度目の優勝を飾るなど、欧州カップを独占した。
CL決勝を目前に控えた今、最大の興味は「マドリードのどちらの雄が勝利の雄叫びを上げることになるのか」だろう。14年前の史上初の同国対決に勝利したR・マドリーが、また新たな称号を手にするのか、あるいはA・マドリーが初の欧州制覇を、ダービーというこれ以上ない最高のシチュエーションで成し遂げるのか――。
そしてもうひとつ、前世紀から連綿と続く欧州クラブシーンの歴史という視点で見た場合、今シーズンのスペインの圧倒的隆盛が、来シーズン以降も続くのか、あるいはすぐに新たな勢力が分布図を塗り替えてしまうのか――、という長いスタンスでの興味を、欧州クラブの戦いは提供してくれるのである。