もちろん自分のチームではないから、少し甘く見てしまう部分もあるかもしれない。自分のチームであれば夜も眠れない。そんなショックをどう未来、今後に活かしていけるか？ 考え通すであろう。
 
　そして練習試合であることを考えれば大きな「経験」を得た。恥をかいて学ぶ、恥ずかしい思いをして成長していくのである。
 
　本戦に向けてチャレンジとトライを続けていってほしい。
 
　日本が経験を積み時間をかけたのと同じだけの時間を使って、周りの国も積み重ねていく。だから歴史は簡単には埋まらない。
 
　ブラジルも同じ時間、サッカーのために時間を費やしている。そんなサッカー界でこれからも成長し続けていかなければいけない日本サッカーだが、このままで良いわけがない。
 
　ただブラジルに負けてすべてを否定する必要もまったくない。僕は選手や監督、コーチングスタッフを讃えるべきだと思う。そしてもっと成長し、日本らしい日本のサッカーを確立してほしい。
 
　ロシア・ワールドカップでは迷うことなくチームが一致団結してまとまり、試合に集中、没頭してほしい。前半の立ち上がりにブラジルの選手たちが見せたように、今度は日本代表の選手たちがフロー状態からゾーンに入り、日本のサッカーを世界に見せつけてほしい。
 
　14日の深夜に、すぐベルギー戦がある。ブラジル戦からの変化が楽しみだ。
 
　そして日本人である我々（僕）は、日本代表を信じることしかできないのである。
 
2017年11月11日
三浦泰年