• トップ
  • ニュース一覧
  • 【岩政大樹の視点】周到だったサウジの戦略。プレスの的を外された日本は、27本ものパスをつながれて失点した

【岩政大樹の視点】周到だったサウジの戦略。プレスの的を外された日本は、27本ものパスをつながれて失点した

カテゴリ:日本代表

岩政大樹

2017年09月06日

緻密に詰めていかないと今のままでは危険。

【警告】日本=吉田(20分) サウジアラビア=アル・ムワッラド(64分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】アルムワッラド(サウジアラビア)

画像を見る

 それはオーストラリアのように丁寧につないでくるチームには非常に有効です。ボールを回す相手選手は自陣ではそれほどポジションチェンジを繰り返すことができないため、中途半端にスペースを埋めるよりも「人」をしっかりマークしていたほうがボールを奪う確率を高くできると思います。
 
 しかし、自陣までボールを運ばれるとそうもいきません。消すべきスペースも増え、相手のポジションチェンジも頻繁に繰り返されるので、「人」と「ボール(スペース)」をどのようなバランスでつかんでいくのか。これから本大会で戦うレベルの相手との試合を経験しながら、緻密に詰めていかないと今のままでは危険だと思います。
 
 この攻守の課題は別々に挙げましたが、攻撃と守備はつながっています。ボールを保持しながら相手ゴール前に辿り着く回数が増やせれば、その分ハイプレッシャーをかけやすくなり、自陣での守備の課題を消すことができます。逆に、自陣での守備でも良い形でボールを奪えるようになれば、そのまま一気にカウンターに持ち込み、ビルドアップで崩す必要はなくなります。両面からアプローチしながら、世界と対するうえでの今の自分たちなりのより良いバランスを見つけていってほしいと思います。

【著者プロフィール】
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。

【日本代表PHOTO】日本、敗れる・・サウジアラビアは3大会ぶりにW杯出場権獲得

【PHOTO】日本代表戦の美女サポーターたち♥

【関連記事】
【セルジオ越後】眠くなる試合内容。サウジに敗れ、ワールドカップへの危機感は増した
金田喜稔がサウジ戦を斬る!「意地を見せられなかった本田、柴崎にはがっかりした」
ロシアへの道は険しい!? 吉田麻也が「レギュラー転落」を本気で危惧するワケ
【日本代表】「全然ダメ」と悔やむ本田圭佑。このまま世代交代の波に飲み込まれるか
【釜本邦茂】現状で本田起用は厳しい。武藤嘉、小林祐、宇佐美らにも突き抜けてほしい!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ