オーストラリア戦の裏に潜んでいた課題が明確に見えた。
それが顕著に現れたのが、後半開始からの19番アル・ムワッラド選手の投入です。交代でピッチを去ったのがストライカーの10番アル・サハラウィ選手だったのです。
それにより、前線でどっしり構えるタイプの選手はピッチにひとりもいなくなりました。ディフェンスライン以外の6人が入れ替わり立ち代わり斜めにポジションを変えていくので、日本の選手たちはマークする相手が明確にできず、迷子になってしまっていました。
結果、失点シーンでは約1分半もの間ボールを保持され、私が数えたところではゴールキーパーから27本ものパスをつながれて失点してしまいました。その間、日本の選手たちはひとりもボールに触れることができませんでした。
私が見る限り、サウジアラビアが最終予選でこのような戦い方をしたことはありませんでした。これまではファン・マルバイク監督の故郷オランダでよく見られるチームのように、2ボランチ、ウイング、トップ下、ストライカーとある程度ポジションを固定してバランスをとったままゲームを進めていた印象です。
この試合に対して監督の指示でどれほど明確に変えてきたのかは定かではありませんが、何れにしてもチームとして日本に的を絞らせない戦いをしていました。
一方、日本はオーストラリア戦の裏に潜んでいた課題が明確に見えました。
私から見た課題とは、まず攻撃においては、自分たちがボールをもたされた時の共通理解です。相手が保持していたボールを奪った時の日本の選手たちは、瞬時に共通理解をもって相手ゴールに迫るイメージをもっています。しかし、一旦自分たちがボールを保持して、相手にブロックを作られると、ただボールを奪われないようにしているだけで、どのように攻めていくのか迷っているように見えました。
守備においての課題は、自陣における「人」と「ボール(スペース)」の”意識をおく比重のバランス”です。今の日本代表は高い位置からハイプレッシャーをかけている時は完全に「人」に意識の比重をおいています。
それにより、前線でどっしり構えるタイプの選手はピッチにひとりもいなくなりました。ディフェンスライン以外の6人が入れ替わり立ち代わり斜めにポジションを変えていくので、日本の選手たちはマークする相手が明確にできず、迷子になってしまっていました。
結果、失点シーンでは約1分半もの間ボールを保持され、私が数えたところではゴールキーパーから27本ものパスをつながれて失点してしまいました。その間、日本の選手たちはひとりもボールに触れることができませんでした。
私が見る限り、サウジアラビアが最終予選でこのような戦い方をしたことはありませんでした。これまではファン・マルバイク監督の故郷オランダでよく見られるチームのように、2ボランチ、ウイング、トップ下、ストライカーとある程度ポジションを固定してバランスをとったままゲームを進めていた印象です。
この試合に対して監督の指示でどれほど明確に変えてきたのかは定かではありませんが、何れにしてもチームとして日本に的を絞らせない戦いをしていました。
一方、日本はオーストラリア戦の裏に潜んでいた課題が明確に見えました。
私から見た課題とは、まず攻撃においては、自分たちがボールをもたされた時の共通理解です。相手が保持していたボールを奪った時の日本の選手たちは、瞬時に共通理解をもって相手ゴールに迫るイメージをもっています。しかし、一旦自分たちがボールを保持して、相手にブロックを作られると、ただボールを奪われないようにしているだけで、どのように攻めていくのか迷っているように見えました。
守備においての課題は、自陣における「人」と「ボール(スペース)」の”意識をおく比重のバランス”です。今の日本代表は高い位置からハイプレッシャーをかけている時は完全に「人」に意識の比重をおいています。