スペインでの日常を話す時の目からは、生き生きとしたものを感じた。
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鈴木選手がプロのキャリアをスタートさせたのはアルビレックス新潟でした。彼は若くして試合に出るようになり、高校時代からその存在を知っていた私は注意深く見ていました。
当時から立ち姿のいいセンターバックでした。だから、きっと伸びていく選手だろうと思いました。同時に、対峙した時に少しデリケートな印象がありました。
今回話してみて、それらが腑に落ちました。自分と向き合い、突き詰めて考えるから立ち姿がよく、センターバックというポジションのプレッシャーに向き合い、その責任の大きさを理解しているからデリケートでもあるのだなと。
印象的だったのは「センターバックには、一番自分が求めている要素がある。人間として成長させてくれたり、自分がどんな人間か分からせてくれる」という言葉です。
気がつけば、質問をぶつける側のはずの私の話がいつも以上に多い対談となってしまいました。それも、彼の「成長したい」「知りたい」という姿勢にどんどん感化されてしまったからです。
現在27歳の鈴木選手ですが、これからどんなキャリアを築いていくのか。そこに見える、彼の生き様や成長の形を追っていきたいと思いました。
スペインでの日常を話す時の鈴木選手の目からは、生き生きとしたものが感じられました。私はその目を通して、鈴木選手が見ている景色を想像しながら話を聞いていました。
私はやっぱり、彼の話をうらやましく思うとともに、自分がキャリアで知ることができたことと、知りえなかったことをつなげながら、いつまでもサッカーと自分を掘り下げていかなければならないと痛感したのでした。
【プロフィール】
鈴木大輔(すずき・だいすけ)/1990年1月29日、石川県出身。各年代の日本代表に選出され、数々の国際大会に出場。2012年のロンドン五輪では、センターバックのレギュラーとして吉田麻也とコンビを組み、ベスト4進出に貢献した。13年に新潟から柏に移籍し、16年にスペインへ。トライアウトでヒムナスティック・タラゴナとの契約を勝ち取り、現在もスペイン2部でプレーしている。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。
鈴木選手がプロのキャリアをスタートさせたのはアルビレックス新潟でした。彼は若くして試合に出るようになり、高校時代からその存在を知っていた私は注意深く見ていました。
当時から立ち姿のいいセンターバックでした。だから、きっと伸びていく選手だろうと思いました。同時に、対峙した時に少しデリケートな印象がありました。
今回話してみて、それらが腑に落ちました。自分と向き合い、突き詰めて考えるから立ち姿がよく、センターバックというポジションのプレッシャーに向き合い、その責任の大きさを理解しているからデリケートでもあるのだなと。
印象的だったのは「センターバックには、一番自分が求めている要素がある。人間として成長させてくれたり、自分がどんな人間か分からせてくれる」という言葉です。
気がつけば、質問をぶつける側のはずの私の話がいつも以上に多い対談となってしまいました。それも、彼の「成長したい」「知りたい」という姿勢にどんどん感化されてしまったからです。
現在27歳の鈴木選手ですが、これからどんなキャリアを築いていくのか。そこに見える、彼の生き様や成長の形を追っていきたいと思いました。
スペインでの日常を話す時の鈴木選手の目からは、生き生きとしたものが感じられました。私はその目を通して、鈴木選手が見ている景色を想像しながら話を聞いていました。
私はやっぱり、彼の話をうらやましく思うとともに、自分がキャリアで知ることができたことと、知りえなかったことをつなげながら、いつまでもサッカーと自分を掘り下げていかなければならないと痛感したのでした。
【プロフィール】
鈴木大輔(すずき・だいすけ)/1990年1月29日、石川県出身。各年代の日本代表に選出され、数々の国際大会に出場。2012年のロンドン五輪では、センターバックのレギュラーとして吉田麻也とコンビを組み、ベスト4進出に貢献した。13年に新潟から柏に移籍し、16年にスペインへ。トライアウトでヒムナスティック・タラゴナとの契約を勝ち取り、現在もスペイン2部でプレーしている。
岩政大樹(いわまさ・だいき)/1982年1月30日、山口県出身。J1通算290試合・35得点。J2通算82試合・10得点。日本代表8試合・0得点/鹿島で不動のCBとして活躍し、2007年からJ1リーグ3連覇を達成。日本代表にも選出され、2010年の南アフリカW杯メンバーに選出された。2014年にはタイのBECテロ・サーサナに新天地を求め、翌2015年にはJ2岡山入り。岡山では2016年のプレーオフ決勝に導いた。今季から在籍する東京ユナイテッドFCでは、選手兼コーチを務める。