「結局は人間関係」。岩政氏もレフェリーの心理を考えるようになり…。
岩政 いろいろと気づくタイミングがあったんですね。改めて聞きますが、西村さんがレフェリーになったキッカケは?
西村 もともとは地元の駒沢サッカークラブで少年のコーチをしていました。その時にレフェリーの判定が原因で子どもたちが涙を流す姿を見て、子どもたちの夢を支える者として、自分もレフェリーに取り組んでみようと思いました。
岩政 そして「死ね」発言の一件から、西村さんは心で接するようになったと。
西村 言葉が通じる日本人選手とでも意思疎通が取れないことがある。まして、海外の選手たちとも意思疎通しなければいけない。だったら、言葉ではないコミュニケーション方法を身に付けるのは必須だなと思ったんです。
岩政 気持ちを切り替えるのは簡単ではなかったと思います。そのタイミングで、なにを変化させたんですか?
西村 選手の想いを受け入れるようにしました。例えば、「怒り」という感情にも種類があります。私のレフェリングに対してなら、選手と一緒に解決策を見つけなければならない。また、選手が自分のプレーにフラストレーションを溜めているのであれば、間が必要です。対戦相手の行動に頭に来ている場合は、仲裁に入らなければならない。その種類を見極めて対処することが必要だと考えました。
岩政 選手の心のなかに入っていくわけですね?
西村 そうです。選手心理の部分に少し入っていかないと、正しくサポートできないと感じました。
岩政 西村さんが変化した後、選手たちの反応はどうでした?
西村 「ありがとう」と言ってもらえることが多くなりました。岩政さんにも言ってもらったことを覚えています。相手にファウルされた時に「岩政さん大丈夫?」と呼びかけると、「オッケー。レフェリー、ありがとう」というコミュニケーションを取ってくれましたよね?
岩政 取りましたね。
西村 そういう短いコミュニケーションから、選手との信頼関係を築いていきました。逆に、選手が覚悟してファウルするケースでは、コミュニケーションを取らずに黙ってイエローカードやレッドカードを出しても受け止めてくれます。
岩政 結局は人間関係ですよね。私もレフェリーの心理を考えるようになってから変われたと思っているんです。
西村 もともとは地元の駒沢サッカークラブで少年のコーチをしていました。その時にレフェリーの判定が原因で子どもたちが涙を流す姿を見て、子どもたちの夢を支える者として、自分もレフェリーに取り組んでみようと思いました。
岩政 そして「死ね」発言の一件から、西村さんは心で接するようになったと。
西村 言葉が通じる日本人選手とでも意思疎通が取れないことがある。まして、海外の選手たちとも意思疎通しなければいけない。だったら、言葉ではないコミュニケーション方法を身に付けるのは必須だなと思ったんです。
岩政 気持ちを切り替えるのは簡単ではなかったと思います。そのタイミングで、なにを変化させたんですか?
西村 選手の想いを受け入れるようにしました。例えば、「怒り」という感情にも種類があります。私のレフェリングに対してなら、選手と一緒に解決策を見つけなければならない。また、選手が自分のプレーにフラストレーションを溜めているのであれば、間が必要です。対戦相手の行動に頭に来ている場合は、仲裁に入らなければならない。その種類を見極めて対処することが必要だと考えました。
岩政 選手の心のなかに入っていくわけですね?
西村 そうです。選手心理の部分に少し入っていかないと、正しくサポートできないと感じました。
岩政 西村さんが変化した後、選手たちの反応はどうでした?
西村 「ありがとう」と言ってもらえることが多くなりました。岩政さんにも言ってもらったことを覚えています。相手にファウルされた時に「岩政さん大丈夫?」と呼びかけると、「オッケー。レフェリー、ありがとう」というコミュニケーションを取ってくれましたよね?
岩政 取りましたね。
西村 そういう短いコミュニケーションから、選手との信頼関係を築いていきました。逆に、選手が覚悟してファウルするケースでは、コミュニケーションを取らずに黙ってイエローカードやレッドカードを出しても受け止めてくれます。
岩政 結局は人間関係ですよね。私もレフェリーの心理を考えるようになってから変われたと思っているんです。