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【現役主審に問う|西村雄一×岩政大樹 #1】判定を間違えたら審判はどうする?「死ね」発言騒動がひとつの契機に

カテゴリ:Jリーグ

岩政大樹

2017年07月18日

「死ね」発言騒動がスタンスを見直すキッカケに。

2008年の「死ね」発言騒動がレフェリーとしてのスタンスを考え直すキッカケになった。(C)J.LEAGUE PHOTOS

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岩政 そうです。私の一学年上です。
 
西村 日本のレフェリーが成長していく過程で必ず大学リーグを担当する時期があります。中村憲剛さんも「中央大時代からずっと見ていた」と伝えたら、「えっ!」と驚かれました。
 
岩政 私はプロになって途中で気づきました。西村さんには、大学の時にもお世話になったな、と。
 
西村 気づかれたタイミングで、岩政さんの対応も少し変わったんじゃないですか?
 
岩政 西村さんに気づいて変わったというより、ちょうど私自身がレフェリーへの接し方を変えた時期でした。私の大学時代は覚えています?
 
西村 はい。大体覚えています。
 
岩政 大学の頃の私は、レフェリーに抗議するのがカッコいいと思っていました。小学生の頃に見ていたプロの選手たちがそうしていたので。でも、どこか違和感もありました。そんななかで、2005年に2試合連続で退場という不名誉な記録を作ってしまい……。態度を見直さないと自分に返ってくるなと感じたんです。
 
西村 その2試合のレフェリーは、私ではなかったですよね?
 
岩政 違います。私のなかでは、1試合目は誤審だと思っているんですが(笑)。でも、すごく大きな出来事で、そこで考え方を改めました。西村さんも、キャリアの途中でレフェリングのスタイルが変わりましたよね?
 
西村 レフェリーとしての成長過程で、選手とのコミュニケーションが上手く取れないことがありました。また、判定への責任感や正義感とどう向き合うべきなのか、と考える時期も。そのなかで、自分の役割は、選手が輝くためのサポートだと認識したんです。岩政さんは、レフェリーが「死ね」と言ったという件で、世間を騒がせたのを覚えていますか?
 
岩政 覚えています。
 
西村 あの時、まったく発言していないのに世の中に誤解され「これはどうしたらいいんだろう」と考えました。こちらが選手を支えたいと思っていても、言葉だけでは選手に届かない。心と心で接しないと伝わらないと気づいたんです。そこで、どうやったら心を伝えられるのかと。
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