初めて親元を離れ、遠い東北の地で──。
「行かせてください」の言葉を伝えた翌日から、柏の練習には出なかった。その間は公園で父親とふたりでトレーニングをしていたと言い、親の愛情とありがたみ、サッカーができる幸せを実感する機会にもなった。
もっとも、「これくらいやっておけばいいかな」というトレーニングでは青森山田の練習強度には対応し切れなかったようで、「甘かった」と苦笑いを浮かべることにもなったのだが。
「僕が来たことで試合に出られなくなる選手もいる。納得してもらうためには、僕の日々の姿勢と結果を出すことのふたつが必要になる。シーズンの最後に『移籍して良かった』と胸を張って言えるように、また周りからも言ってもらえるようになりたい」
初めて親元を離れて寮に入り、新しいクラスメートと日々を過ごす。「でも洗濯は好きなんですよ」と笑う新鮮な日々のなかで、なにを得て、なにを見付けるのか。
中村駿太が青森までやって来た理由。それを証明するための戦いが始まった。
取材・文:川端暁彦(フリーライター)
もっとも、「これくらいやっておけばいいかな」というトレーニングでは青森山田の練習強度には対応し切れなかったようで、「甘かった」と苦笑いを浮かべることにもなったのだが。
「僕が来たことで試合に出られなくなる選手もいる。納得してもらうためには、僕の日々の姿勢と結果を出すことのふたつが必要になる。シーズンの最後に『移籍して良かった』と胸を張って言えるように、また周りからも言ってもらえるようになりたい」
初めて親元を離れて寮に入り、新しいクラスメートと日々を過ごす。「でも洗濯は好きなんですよ」と笑う新鮮な日々のなかで、なにを得て、なにを見付けるのか。
中村駿太が青森までやって来た理由。それを証明するための戦いが始まった。
取材・文:川端暁彦(フリーライター)