大物ぶりを物語る堂々たるコメントとは?
それ以上に印象的、かつ器の大きさを感じさせたのは、試合後に平然とマスコミの前に姿を現してインタビューに応じ、こんなコメントを堂々と発したことだ。
「引き分けという結果になってしまったことを残念に思っている。失点の場面ではミスを犯してしまったけれど、それも僕の成長にとって糧になると信じている。自分がベストを尽くしてプレーしたことは間違いないのだから。僕は堂々と顔を上げて、いつもと同じように微笑みを浮かべて前に進んでいる。僕はひとつのミスで落ち込むようなタイプじゃない。もっともっと成長しなければならないからね」
イタリア代表の未来は、少なくともGKに関してあと15年は安心できそうだ。ただし、ミランが同じように安心できるかというのは、また別の話。ユベントスをはじめバルセロナ、レアル・マドリー、マンチェスター・U、マンチェスター・C、チェルシーなど、ヨーロッパ中のメガクラブがドンナルンマを狙っている。身売りに関するドタバタが続き、クラブの将来が不透明なミランがこのスーパーGKを引き留めるのは、並大抵のことではないだろう。
文:片野道郎
【著者プロフィール】
1962年生まれ、宮城県仙台市出身。1995年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中だ。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させている。『ワールドサッカーダイジェスト』誌では現役監督とのコラボレーションによる戦術解説や選手分析が好評を博す。ジョバンニ・ビオ氏との共著『元ACミラン専門コーチのセットプレー最先端理論』が2017年2月に刊行された。
「引き分けという結果になってしまったことを残念に思っている。失点の場面ではミスを犯してしまったけれど、それも僕の成長にとって糧になると信じている。自分がベストを尽くしてプレーしたことは間違いないのだから。僕は堂々と顔を上げて、いつもと同じように微笑みを浮かべて前に進んでいる。僕はひとつのミスで落ち込むようなタイプじゃない。もっともっと成長しなければならないからね」
イタリア代表の未来は、少なくともGKに関してあと15年は安心できそうだ。ただし、ミランが同じように安心できるかというのは、また別の話。ユベントスをはじめバルセロナ、レアル・マドリー、マンチェスター・U、マンチェスター・C、チェルシーなど、ヨーロッパ中のメガクラブがドンナルンマを狙っている。身売りに関するドタバタが続き、クラブの将来が不透明なミランがこのスーパーGKを引き留めるのは、並大抵のことではないだろう。
文:片野道郎
【著者プロフィール】
1962年生まれ、宮城県仙台市出身。1995年からイタリア北部のアレッサンドリアに在住し、翻訳家兼ジャーナリストとして精力的に活動中だ。カルチョを文化として捉え、その営みを巡ってのフィールドワークを継続発展させている。『ワールドサッカーダイジェスト』誌では現役監督とのコラボレーションによる戦術解説や選手分析が好評を博す。ジョバンニ・ビオ氏との共著『元ACミラン専門コーチのセットプレー最先端理論』が2017年2月に刊行された。