【鹿児島】底知れぬ郷土愛を携えて、“ワンちゃん”の新たな冒険が始まった

カテゴリ:Jリーグ

川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

2017年04月03日

「珍しくツっちゃいました。情けない」。

15歳の久保(41番)とは何度かマッチアップ。「当たられないようによく相手を見ている」と感心しきり。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 しかしながら、チームにはプロの修羅場を潜り抜けてきた選手が、やはり少ない。その点を松下はどう捉え、改善しようと試みているのだろうか。
 
「うーん、たしかにまだまだ緩い部分がある。それぞれが自身に対してそうだし、もっと成長したいって想いをプレーで表わしてもいいのかなと思います。練習前の準備や筋トレ、試合の入り方とか、上のレベルでいろんな選手のいろんな取り組み方を見てきた。それこそカズさんの凄さも間近で見ていたわけで。僕や大海さんが行動で示して、これくらいやらなきゃダメなんだと気づいてもらえれば」
 
 FC東京U-23戦の試合後には、メディアからU-20日本代表の至宝、久保建英についての感想を求められた。「独特の間(ま)を持ってますよね。受けた瞬間の巧さがある。フィジカルのところを云々言われてるんでしょうけど、激しく当たられないようによく相手を見ているなと思いました。すごくいい選手ですね」と話し、その15歳のアタッカーがフル出場した一方、自身が80分で交代したことについては、「コーナー蹴ったあとに珍しくツっちゃいました。情けない」と、頭をかいた。
 
 どこまでも憎めない、真面目一徹の男。33歳で郷土に戻り、フットボーラーとしてのさらなる成長を見据えながら、充実の日々を送る。

 そんな“ワンちゃん”の新たな冒険は、まだ始まったばかりだ。
 
取材・文:川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
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