元日本代表・川口能活が引退について激白!「4年前のあの時からずっと頭の中に…」

カテゴリ:Jリーグ

小須田泰二

2017年03月30日

もしずっと現役を続けてもいいと言われたら……。

「このままでは終われない」という気持ちを持ち続ける川口。現役へのこだわりも語っている。

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 川口は、元オランダ代表のファン・デル・サルにずっと憧れていた。数々のビッグクラブを渡り歩き、最後はマンチェスター・ユナイテッドでチャンピオンズ・リーグ決勝の舞台に立って、ユニホームを脱いでいる。そのファン・デル・サルが引退したのは40歳。その年齢を川口はひとつ超えた。
 
「ああいう終わり方ができたら最高ですよね。ずっと第一線で戦い続けて、第一線で終えていく。僕の場合は、J1、J2、J3とカテゴリーを変えながら戦っているのは、先ほども言いましたが、このままでは終われないという気持ちがありますから。仮にもし、ずっと現役を続けてもいいと言われたら、僕は迷わずサッカー選手を続けます。たとえレギュラーとしてプレーできなくても、現役でいたいですね。カズさんはカズさんのまま人生を終わりたいとおっしゃっていたように、自分も川口能活のまま死んでいくのが理想です。勝負の世界というのは本当に楽しいですし、なによりサッカーが一番好きですから。Jリーグのなかで最も下のカテゴリーでプレーすることになっても、たとえレギュラー争いに敗れて試合に出られなかったとしても、サッカーが大好きだから頑張ることができるんです」
 
 現在、川口は25歳の藤吉皆二朗と激しいレギュラー争いを繰り広げる。開幕戦からベンチを温める日々を過ごしている状況だ。それでも、川口は積み重ねてきた経験をベースに、自分のスタイルを変えることはない。毎日の練習場には、1時間前には必ずグラウンドに立って、念入りなウォーミングアップを行なっている。10代から続けている食事制限はいまも続けており、ストイックに自分を追い込んでいる。
 
「いまも与えられた環境のなかで、自分がやるべきことを100パーセント出し切る。それがプロだと思いますから。それにやっぱり僕はサッカーが大好きなんです。もう一度ピッチに立ちたい、このままでは終われない。その気持ちがモチベーション。プレーすることが僕にとって一番の喜びですから」
 
 目に見えない“エンディング”に向かって――。41歳の川口は少年時代と変わらない情熱をもって、残りのサッカー人生を走り続けるつもりだ。
 
取材・文:小須田泰二
協力:スポーツコンサルティングジャパン
 
■プロフィール
川口能活(かわぐち・よしかつ)/1975年8月15日生まれ、静岡県出身。180センチ・77キロ。清水市商高卒業後、横浜M入り。その後、ポーツマス(イングランド)、ノアシャラン(デンマーク)、磐田、岐阜を経て、現在J3の相模原でプレー。4度のワールドカップ出場を誇る日本を代表するレジェンド。プロ24年目。
☆SC相模原オフィシャルHPはこちら
http://www.scsagamihara.com/
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