一人三役で奮闘する元日本代表・高原直泰の沖縄生活とは?

カテゴリ:Jリーグ

松尾祐希

2017年02月01日

「監督として指揮を執る難しさはない」

選手たちには積極的にチャレンジしていく姿勢を求める高原。チーム内の競争心を高めるべく苦心する日々だ。写真:松尾祐希

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 1月29日に挑んだ天皇杯沖縄県予選の地区予選・北中城サッカークラブ戦。6−0で勝ったとはいえ、消極的なゲーム運びで前半は1得点しか奪えなかった。Jクラブとの一戦で得た学びを生かせず、ハーフタイムには叱責せざるを得ない状況に陥った。
 
「人から言われてやっているうちは何もできないし、何も通用しない。今日の試合は今年の天皇杯出場を懸けた県大会に出るための予選だけど、去年からいる選手しか登録ができない。今年も新しく選手が来るけど、彼らが来れば去年からいた選手は厳しくなる。そういう意味で、この試合はチャンスなのに生かそうとしていなかった」(高原)
 
 今季、JFL昇格を目指すチームにとって、意識改革はなによりも急務だ。森も「試合になると理由は分からないけど、選手は自信を持ってやれていない。だから、本当にもったいないと思う。どんどん新しい選手が入ってくるし、去年よりも良い選手が来るので、もっとチャンスはなくなる」と競争力の欠如を嘆いており、積極的にチャレンジをしていく姿勢が今のチームに求められている。
 
 沖縄の地で自身の経験値をすべて注ぎ込む高原は、過去に所属したクラブで得たモノをすべて継承させたいと話す。沖縄SVというクラブ名が03年から06年に在籍したハンブルガーSVに由来し、ユニホームが01年に在籍したボカ・ジュニオルスを彷彿とさせる青と白と黄を配色したデザインになっているのも、そのためだ。
 
「監督として指揮を執る難しさはない。それよりもチームの経営は今までやったことがない部分なので難しさがある。でも、良い仲間が集まってきているし、良い話もできている。その輪をもっと広げてやっていければいいなと思う」と語る高原は、今季も持てる力をすべて注いで、さらなる飛躍を目指す。
 
取材・文:松尾祐希(サッカーライター)
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