【ミラン番記者】本田圭佑はハリルホジッチの忠告を無視するのか?

カテゴリ:海外日本人

マルコ・パソット

2017年01月15日

ハリルホジッチは本田の反応を見ているはずだが…。

ハリルホジッチはここ最近になって何度も、本田を含めて所属クラブで出場機会の少ない選手に移籍を勧める発言を繰り返している。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 わたしは数日前、日本代表監督のヴァイッド・ハリルホジッチが「もし継続してプレーできないのなら、チームを変えたほうがいい」と、本田に向けてメッセージを放ったという話を聞いた。
 
 現在の本田は、ミランで続けてどころか、まるでプレーすることができていない。世界中のどの代表監督であってもきっと、同じことを言うだろう。
 
 言うまでもなく、代表チームの活動時間は極めて少ない。だから代表監督にとって、選手たちが普段からプレーのリズムを身につけていることが非常に重要だ。
 
 本田はこれまで、日本代表のシンボルだった。しかし、彼はそのポストさえも失う可能性があるのだろう。そうならないためにも、ハリルホジッチはまず本田に忠告し、彼がそれに従うかを見ているのかもしれない。
 
 しかし、状況は前回のコラムから何も変わっていない。本田には中国、MLS、プレミアリーグ(サンダーランド、ワトフォード、サウサンプトンなど)のクラブが興味を示しているというが、「本人とクラブが交渉に入った」、「移籍金がいくらで、年俸がいくらのオファー」という具体的な情報は、まったく入ってきていない。私が働く『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙にも、その他のメディアにもだ。
 
 とはいえ、このままミランにいても本田の状況が変わるとは到底思えないし、さらに悪化する可能性すらある。いまミランは、エバートンからジェラール・デウロフェウを獲得すべく動いている。そう、両ウイングの控えとして。本田はいわば八方塞がりだ。
 
 しかし同時に、前回も書いた通り、「いま本田を放出しても大した収入にはならない。それならシーズン終了まで手元に置いても、まあ害にはならないだろう」と考えるミランは、この1月に本田を手放す気がない。つまり、全ては本田自身にかかっているのだ。
 
 アドリアーノ・ガッリアーニ副会長のオフィスのドアを叩き、「俺を放出してくれ」と頼めば、「NO」とは言われないはずだが……。
 
文:マルコ・パソット(ガゼッタ・デッロ・スポルト紙)
翻訳:利根川晶子
 
【著者プロフィール】
Marco PASOTTO(マルコ・パソット)/1972年2月20日、トリノ生まれ。95年から『ガゼッタ・デッロ・スポルト』紙で執筆活動を始める。2002年から8年間ウディネーゼを追い、10年より番記者としてミランに密着。ミランとともにある人生を送っている。
【関連記事】
久保、バルサ下部組織の練習参加! 現地紙は「トップ昇格の能力がある」と伝える
ラス・パルマスが興味示す柴崎岳をスペイン紙は「得点能力は実証済み」と高評価
C・ロナウドが「新恋人」を正式に初お披露目! いったい何者?
【セルジオ越後】中村俊輔のジュビロ移籍は当たり前の判断。周囲が騒ぎすぎだよ
独自路線を行く磐田の補強戦略――高いレフティ率、ウズベク代表の獲得は実るのか?

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト なでしこJに続け!
    4月10日発売
    U-23日本代表
    パリ五輪最終予選
    展望&ガイド
    熾烈なバトルを総力特集
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 世界各国の超逸材を紹介!
    4月18日発売
    母国をさらなる高みに導く
    「新・黄金世代」大研究
    列強国も中小国も
    世界の才能を徹底網羅!!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ