• トップ
  • ニュース一覧
  • 【内田篤人の告白】希望と絶望の狭間で<パート3>。「精神的にも参るから、相手としては嫌」

【内田篤人の告白】希望と絶望の狭間で<パート3>。「精神的にも参るから、相手としては嫌」

カテゴリ:海外日本人

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年10月20日

「監督になったらこう選手に言います。『敵より少ない運動量で勝て』と」

「運動量がベースの戦い方は間違っていると思います」と独自の見解を展開した内田。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

──清武選手の移籍先は、ヨーロッパリーグ3連覇中のセビージャです。
 
「良いクラブだと思います。ヨーロッパカップ戦を制しているクラブって注目度が高いですから。日本人選手で評価されているのも、(フェイエノールトでUEFAカップ[=現行のヨーロッパリーグ]を制した)『小野伸二』です。
 
中村俊輔さん、中田英寿さん、本田圭佑さんじゃなくて、『オノ』って言われますからね。『オノはヤバかった』って。急に話は変わりますが、コパ・アメリカは面白かった。ルーズだけど、1対1が多くて激しいし、楽しめた」
 
──マークの受け渡しとかがあまりないですよね、南米のチームは。内田選手が理想とする守備は? マンマーク? それとも受け渡すやり方ですか?
 
「受け渡したい。無駄に動きたくないんですよね。運動量がベースの戦い方は間違っていると思います。自分が監督なら、運動量に頼らず勝ちたい。走行距離、スプリント回数をどこよりも少なくして、優勝したいです。ここっていう時に走って、効率よく仕留める。そういうスタンスじゃないと、連戦中にクオリティを保つことなんてできない。どこかで必ず走れなくなる」
 
──ただ、走らずに負けたら大きなブーイングを浴びそうです。
 
「そりゃあ、怒られますよ。でも、勝てばいいんです。結果さえ出せば、ひとり8㌔しか走らなくても褒められる。だから、監督になったらこう選手に言います。『敵より少ない運動量で勝て』と」
 
(パート4に続く)
 
―――――――――――◆―――――――――◆――――――――――――
 
プロフィール
うちだ・あつと/1988年3月27日生まれ、静岡県出身。176㌢・62㌔。函南SSS-函南中-清水東高-鹿島-シャルケ(GER)。ブンデスリーガ1部通算104試合・1得点。J1通算124試合・3得点。日本代表通算72試合・2得点。10・14年ワールドカップ出場。08・09年Jリーグベストイレブン。06年のデビュー以来、あらゆる指揮官に重用される右SB。鹿島でリーグ3連覇を経験し、10年夏からシャルケへ。15年6月に右膝の膝蓋腱を手術して戦線離脱中だが、チャンピオンズ・リーグの出場数はここまで日本人最多。早期の復帰が待たれる。
 
取材:白鳥和洋・広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)
文:白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
【関連記事】
【内田篤人の告白】希望と絶望の狭間で<パート1>。「その時は正直、治る気がしなかった」
【内田篤人の告白】希望と絶望の狭間で<パート2>。「彼が移籍したダメージは大きかった」
【J1】ラスト3節の対戦相手も丸分かり。“優勝&CS出場権争い”の見どころは?
【内田篤人の告白】希望と絶望の狭間で<パート4>。「復帰できないと思っている人たちには…」
【内田篤人/PHOTOギャラリー付き】「サッカー選手にとって一番良い時期(27歳)をだいぶ棒に振った」。ただ、「筋力はワールドカップの時よりも…」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ