• トップ
  • ニュース一覧
  • 【検証】ハリル監督見た? 11人全員でつないだ浦和の先制点。これが「日本化」の目指す理想形だ

【検証】ハリル監督見た? 11人全員でつないだ浦和の先制点。これが「日本化」の目指す理想形だ

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年10月02日

Jリーグへのダメ出しばかりのハリル監督の目の前で見せた、全員で走ってつなぐ理想のゴール。

ゴールに至るまでの一連のプレーで、ただひとり、ボールに触っていなかったのが興梠(30番)。最後は絶妙なスルーで丹羽と井手口を引き出して、高木をフリーにするという“影のアシスト”で貢献している。(C)SOCCER DIGEST

画像を見る

 先日の日本代表メンバー発表の記者会見の席では、「そんなに日本人はダメなところばかりなのか。一点ぐらいいいところを挙げてくれないか?」という質問まで飛び出した。
 
 その一方で、「私も大変尊敬しています」とペトロヴィッチ監督が慕い、その戦術にも大きな影響を受けたのが元日本代表監督のイビチャ・オシム氏だった。オシム氏が訴えたのは、日本にしかできない武器を身に付けるべきだという「日本化」だった。
 
 オシム氏とペトロヴィッチ監督というふたりの指揮官のもとでプレーしてきた阿部勇樹が、J1通算500試合出場を達成。その記念すべき日に、浦和は“走って、ボールを動かす”と全員で連動し合い、ミシャ体制下で最高とも言える形のゴールを叩き込んだ。

 ハリルホジッチ監督の訴える“デュエル”の部分はもちろん重要だ。強靭なフィジカルを持つFWやCBが重宝され出し、シンプルな崩しが増え出しているという世界的な潮流を踏まえて、日本へ警告を発しているのだとも分かる。

 しかし、このJ1の優勝の行方を大きく左右する強豪同士の大一番で、11人全員の特長が噛み合って生まれた貴重な得点は、世界にアピールするのに十分魅力的だったのではないだろうか。ペトロヴィッチ体制5年目、ゴールまでの道筋には“泥臭さ”や“阿吽の呼吸”といった日本人の特性の詰まっていた。何より浦和のチームとしての高い完成度が感じられた。
 
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
【関連記事】
【浦和】史上6人目のJ1・500試合出場達成。阿部がミシャからの“祝福”に誓う次なる目標は?
優勝への大一番、アデミウソンがボディブローで“一発”退場。槙野の「作戦勝ち」だった? 
【浦和】日本代表も夢じゃない!? 高木が“ハリル御前”で掴んだゴールの「極意」
【浦和】強さの秘密は「年々俺が良くなっているから」。柏木がそう言い切る根拠とは?
【G大阪】魔法は解けた!? 長沢が浦和戦で感じた代表への“険しい道のり”
【J1採点&寸評】浦和 × G大阪|槙野にパンチを見舞い退場したアデミウソンに最低点。浦和が一方的展開でG大阪を粉砕!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 王国の誇りを胸に
    4月10日発売
    サッカー王国復活へ
    清水エスパルス
    3年ぶりのJ1で異彩を放つ
    オレンジ戦士たちの真髄
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 特別企画
    5月1日発売
    プレミアリーグ
    スター★100人物語
    絆、ルーツ、感動秘話など
    百人百通りのドラマがここに!
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ