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【FC東京×浦和】「ピッチでは言葉をかわさず」。アテネ五輪世代の“大ベテラン”が演じた静かに熱い“魂のバトル”

カテゴリ:Jリーグ

塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年09月20日

徹底的にいがみ合う両サポーターの共感を呼ぶほど、男らしく正々堂々としていて、心の奥底へ何かを訴えかけてくる熱量が伴っていた。  

【警告】FC東京=梶山(41分)、橋本(65分) 浦和=阿部(47分)、森脇(65分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】李 忠成(浦和)

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 那須は今季開幕から、新加入の遠藤航にリベロのレギュラーの座を奪われていた。しかしストッパーで出場機会を得るたびに結果を残していくと、遠藤が不在となったリオ五輪期間中に再びリベロに固定。現在はリベロのレギュラーとして、浦和を第2ステージ首位に導く活躍を見せている。
 
 30歳を超すとベテランと呼ばれるJリーグの世界。駒澤大から横浜に進んだ那須はJ1で15年目、そして暁星高からプロになった前田も17年目という“大ベテラン”にあたる。今回、そんなふたりが繰り広げた無言の“魂のバトル”。ともに3-1というスコアの、得点者にも、アシストにも絡んでおらず、記録には残らない。
 
 ただ、記録よりも記憶に刻まれるもの――。ふたりのマッチアップは、人の心を鷲掴みにしてしまう魅力を秘めていた。

 味の素スタジアムのピッチのコンディションの悪さが影響したとはいえ、無駄に倒れ込む選手が目立ったなかで、那須と前田の痛がったりして“弱気なところを見せたほうが負けだ”という姿勢は、徹底的にいがみ合う両サポーターの共感を呼ぶほど、男らしく正々堂々としていて、心のに何かを訴えかけてくる熱量が伴っていた。
 
 なにより、この90分を終えた那須も前田も、タフさをさらに強めたのは紛れもない事実。同世代で刺激し合いながら、さらに、これから進化を遂げていきそうだ。
 
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
 
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